488球目 スローボールをバントするんじゃない
初の甲子園は思いっきりストレートを投げたいが、相手の意表を突くためにスローボールを選んだ。
100キロぐらいの山なりのスローボールが
いきなり
「サード!」
「セーフ!」
やっぱ足が速い。友野は獣化しなくても、
「
彼はヘルメットを取ると、全身に茶色い獣毛を生やし、鹿獣人に変わった。両脚がはちきれんばかりに太くなって、さっきよりも足が速そうだ……。
「バッター勝負! ランナー気にしたらあかんよ」
初球は
「ストライク!」
2球目はインコースのスライダー。
「ストライクツー!」
初回から無死3塁のピンチを背負ってしまう……。
(続く)
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