73球目 神の手クレイジーに負けない
「
彼は口元をミットで隠しながらしゃべる。さっきの開けっ広げだったクレイジー
「日本語オンリーで別人みたいだったよ。それがどうかしたのか?」
「アハーン。ミスター・バンバも
「
「確かめましょう。ミスター・ヒボシ、カモーン」
「ミスター・バンバにテレパシーを送って下さい」
「了解。送信準備、点検、完了」
「うわっ? 何だ、オラゴンて」
「
「リアル・クレイジーです」
俺は
「なっ、何しとんねん! 殺すぞ!」
「良かった、正常だ」
「ミスター・バンバ、
「超能力使えるのあと1回だから、次の打席は注意だな」
「イエス。ナウ(今は)、ヒロセをアウトにしましょう」
球審にはスカウターがつけられ、目視しにくい超能力の使用の有無がわかる。1試合に4回以上使えば、バッターやランナーならアウト、ピッチャーならボーク(ランナーがそれぞれ次の塁へ進める、ランナーがいなければボール)の判定を受ける。
ちなみに、延長になれば、1イニングに1回使えるので、超能力者の代打攻勢が可能だ。
「
「
普通の内野陣なら、内野ゴロゲッツーを狙うため、ボールを低めに集める。しかし、内野のエラーの連鎖が続いている今なら、カラス・プレイボーイ・宇宙人の外野に任せた方が良さそうだ。
「よし。早くこの回、終わらせるぞ」
4回裏は俺に打席が回る。1球でも1秒でも早く、あの
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます