51球目 宅部のポテンシャルがありえない
センターへ抜ける打球のダイビングキャッチ、
「次はバッティングやるよー」
皆がピッチャー太郎01の速球を空振りする中、
「
「出来るよ」
彼は腕が伸び切った脱力フォームから、急に左ひじをエルボーのように突き出し、ハエを叩く時のごとく素早く投げる。スピードガンは130キロを計測。これは本物の投手だ。
「カーブいくよ」
フォークのように縦に落ちたり、ナックルのように揺れたり、打者の手元で小さく曲がったり、彼のカーブは変幻自在だ。
七色のカーブを見た俺は
「ストレートとカーブ投げる時の腕の振りが違うから、それを直したら実戦で使えそうやね」
「
口数は少ないが、期待以上の実力を発揮する。まさに“サムライ”だ。
「
「
チーター化して
打席から一塁、二塁、三塁と順番に踏みながら走って、ホームに帰って来るのがベースランニングだ。ラインが書いてあるトラック1周と違い、自らの頭でゆるやかな
しかし、
皆の尊敬のまなざしを受けて、
(初の練習試合まであと5日)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます