ゲームセットは聞こえない～超能力野球奇譚～

鷹角彰来（たかずみ・しょうき）

プレイボール　世界観の解説は長くしない

　1974年4月、地球はフォトンベルトに包まれた。



　これにより、人類は更なる進化をとげ、念動力（サイコキネシス）や透視、獣化、状態変化などの超能力者が現れた。当初は超能力者への差別や紛争などが起きたそうだが、50年近く経った今では、みんな仲良く暮らしている。



　高校野球やプロ野球においては、超能力を使えるのが1試合3回というルールで、超能力者と無能力者両方が楽しめるようになった。



　ちなみに、俺の家族は超能力者が1人もいない。重たい物を浮かせる力があったらなぁ、と思う今日この頃である。



（続く）

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