2-結

彼と別れて数週間。

私はひたすらに仕事をした。

忙しくしていればかなしみも寂しさも感じない。

それでも彼のいない家はあまりにもがらんとして味気なかった。

働けば働くほどお金が貯まった。

つらくなればなるほど、私はよく働いた。

たくさんたくさんお金が貯まった。

それから数年。

私は今、幸せだ。

たくさん貯めたお金のおかげでまたもっと素敵な男性と結婚することができた。

彼のことはもうほとんど思い出さない。

私はこのことから学ぶことができた。

お金を使って幸せを買い直すことができるってことを。


ー第二話 買える幸せー


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る