スパルタ女神 〜うちの神様が鬼畜すぎる〜

白猫無限-GT

プロローグ

プロローグ

「絶世の美女」

 そんな言葉では到底表せないほどに美しい女性を、少年は生まれてはじめて見た。


 彼女は森の中、周りを御神木と呼ばれる背の高い木々と神社と呼ばれる厳かな木造の建物に囲まれた場所で一人佇んでいた。


 眩く煌めくように輝く金色の髪。

 胸元には白装束越しでもハッキリと分かるほどに自己主張が激しい膨らみ。

 白くて細長い、どこまでも流麗な肢体。


 どこをとっても美しいの一言に尽きる。

 それは、ほどに美しかった。


 少年はそんな彼女と目があった。


「あっ……」


 反射的に俯く少年。

 だが、彼女はそんな彼を見てくすりと笑い、声をかけた。


「どうした、そんなとこに突っ立って? あ! もしかしてキミか? アタシに会いたいって言ってた少年は!」


「あっ……は、はい!」


「ふふっ、そうかそうか。そんなに緊張しなくていい。楽にしてろ。今お茶でも淹れてやるからさ」



 これが少年と女神の出会い。

 彼女はにこやかで、とても人当たりがよく優しかった。

 

 だが、彼はすぐに知ることになる。


 女神と呼ばれるこの絶世の美女、そのを……

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