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もう会えない
そう泣かれて最後の別れを叩きつけられてからもう何度目の夏が来たか
未だに忘れられない
あなたの柔軟剤の匂い車の芳香剤
カラオケでよく歌った歌
未だに私を縛り付ける
随分傷つけあったはずなのに
思い出すのは都合の良いあなたの笑顔ばかり
馬鹿馬鹿しいと思いながら
電話番号やメッセージは消せないまま
この数字を押してしまえば楽になれるのか
あなたの涙の決意を無碍にできるほど私は価値のある人間なのか
なにか与えてあげられるのか
いっそ、出会わなければ良かったのだろうか
自問自答が渦をまく
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