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好きで好きでどうしょもない


あなたはそう言って泣いていた


私へと力なく伸ばされた左手は


骨張った手にしっかりと握られている


私にはなす術がないことを哀れんで


きっとあなたは泣いていたんだね


泣いたって哀れんだって


何も変わらない


どこにも行けやしないんだ


この体もこの気持ちも


何時だって外れない


左手の薬指がなによりの証明でしょう


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