P4
好きで好きでどうしょもない
あなたはそう言って泣いていた
私へと力なく伸ばされた左手は
骨張った手にしっかりと握られている
私にはなす術がないことを哀れんで
きっとあなたは泣いていたんだね
泣いたって哀れんだって
何も変わらない
どこにも行けやしないんだ
この体もこの気持ちも
何時だって外れない
左手の薬指がなによりの証明でしょう
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