第42話
伊能君は優しく手を取ってくれると、ギュッっと再び十朱君を抱きしめた。
「僕の友達は少ないからさー、早く目覚めてよ」
優しく優しく囁いて、そのまま十朱君を夢心地に何処かに連れて行った。
それから暫くして十朱真澄は、白い天井の見える、青いカーテンで仕切られた、病院の一室で一ヶ月ぶりに目を覚ました。あの美しい伊能君が言う通り。
母親が目敏く気が付いて、ナースコールを鳴らした。
それから看護師や医師や父や弟が慌しくやって来て、十朱君は迷子になる事もなく還る事ができた。
そしてそれから少しして、幼馴染みのまどかちゃんが見舞いに来てくれた。
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