第5話胡桃の場合の入学式②
教室に戻り、席につき座っているとさっきの事を思い出し身体が熱くなる感覚がすごい。
悠真君……あれはほんとに悠真君だよね?
アレはほんとに悠真くんだったのか、自問自答が続く。
悠真君の事を考えていると隣の席に人が来た。
横をチラッと見てみると……悠真君!?
驚きで声をあげそうになってしまったが、深呼吸して、何とか落ち着きを取り戻した。
挨拶、普通の人は挨拶するんだよね?確か。
「隣の席だね。よろしくね。悠真君」
「こちらこそよろしく」
話せた話せたよ。
ここ数年まともに人と話してなくて話せたことに感動で心が震えているのが分かる。
「名前なんて言うのかな?」
「胡桃 未来。実はこの前こっちに引っ越してきたばかりで、この辺のこと何も知らないんだあ」
思ってもいない嘘が口からとび出て自分でも驚いてしまったがその嘘はどうやらバレていないらしい。
「そっか。これから胡桃さんって呼ばせてもらうね。そうなんだ。だったら……第2話参照」
放課後のほんの一瞬
「く、胡桃さん」
「なにかな?悠真くん」
「いや、その、なんで俺の名前知ってるのかなって。学校でクラスメイトの名前が発表された訳でもないし、初対面だしなんで知ってるのかなって」
初対面……悠真君の質問よりも初対面って言葉が頭にこびり付いて離れない。
昔、私を救ってくれた英雄が自分のことを覚えていないという悲しさに苛まれるが、あくまで心に抑え、顔には出さない。
「私、ついこの前こっちに引っ越してきたって行ったでしょ?だから先に担任の先生に、クラスメイトの名前と隣の席の人の名前教えて貰ってたんだ……。」
3秒で嘘ってわかってしまうような本当のことがひとつもない嘘の塊を吐いた。
でも悠真くんは顔色変えずにその嘘を信じとて、「そっか。名前覚えてくれてありがとうな!」といった。
……沈黙が流れ、
「それじゃあ私達も帰ろっか」
「……うん」
デート編に続く
この作品は1つの物語に3個くらいの小話を使ってて(今回の入学式だと悠真の場合が3個、胡桃2個)
悠真の所で語られなかった会話を胡桃で語る(逆もあります)を目指してるので、ん?となったりするかもしれませんが、素人なので多めに見てくださいw
今後上手くなっていきます!
もっと書いた方がいい気もしましたが、時間ないので公開します!
デート編はもう少しお待ちください。今書いてる途中なので毎日投稿は今日で一旦終わり、デート編が書き上がり次第再び毎日投稿させてもらいますので!
感想とか評価等よろしくお願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます