第21話 額装

硝子の入った額縁は、人の生活をも絵にしてしまう

それは鏡か窓ガラスか

どんな形でも構わない

写る横顔もシルエットも全てが切り取られ、残されてゆく

日常が切り取られた時、初めて物語を産む

切り取り 飾られ 残される

生活も 風景も変わらない

全ての瞬間は絵になって、額縁に収まってゆく

写る全ては額縁の中

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