第3話 白磁の庭

夜の池には月が浮かんだ

赤い花はひとつだけ

砂糖菓子をお茶請けに、世界の夢を語りましょう

ふたつのティーカップは合わさった

時計の針はぐるぐる回る


だれもが夢をみていて、夜空を見上げる

少女が眠りにつく時間、ティーセットの用意ができる

時計の針は止まらない

赤い蕾がひとつだけ

月の池を彩った

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