第一部 サイドストーリー
第一部 サイドストーリー 美味しく臭い果物
その噂は日々の食事に飽きてきたころに
同じメニューだと飽きるのでちょうど良いタイミングであった。
スレッドの名前は「美味しい果物について語るスレ」で279が発言した「臭いがなければ最高の果物」という文だった。有名で誰でも一度は聞いたことのあるだろう「ドリアン」。
…が
いやなくても良いのだが、なんでも「魔法が進展していなくて、『完全消臭呪文』なんて夢のまた夢。そのままだと臭くて食えたものではない。」という理由で種が絶滅していた。
そして諦めはじめたころにGrapeで神様から電話がかかってきた。
「要一。机の上を見なさい。『黄金の林檎』をあげるわ。」
【黄金の林檎】それは食べた者を不老不死にすることで知られる伝説の果物だ。
これは世界樹「ユグドラシル」の存在する世界線にのみ存在する果物で他の世界線には無い。つまり神様は世界を掛け持ちしていることになるが、気にしだしたらすべてが迷宮入りしそうなので思考を中断する。
話を戻そう。机の上には【黄金の林檎】が10個ほど置いてあった。
要一は【黄金の林檎】をすべて鞄に入れた。
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