新巻家、さらにカオスへ

arara

さらにカオスへ

「ただいまー」


俺、新巻秋夜は学校が終わり、家に帰ってきた


「あれ?母さん達が帰ってきてる」


母さんと親父は仕事で基本帰ってこない

帰ってきても深夜だからそうそう会う事がない

最後に会ったのは正月の時だっけ


「珍しいな、この時間に帰ってくるなんて」


俺はリビングの方に行きドアを開けた


「ただいま、、、え?」


ドアを開けた先には母さんと親父がソファに座っていて、その向かい側に1人の銀色の髪をした少女がいた


「お、おかえり秋夜。久しぶりに会ったな」

「おかえりなさい秋」

「ただいま。で、こちらの方は?」

「あぁこの子は」


親父が一拍置くと


「お前らの兄妹」

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、は?」


何言ってんだ


「親父、もう一回言って」

「お前らの兄妹」


やっぱりもう一回聞いても分からん


「たっだいまー!ってあれ?」


長女の春ねぇが帰ってきた

今日は部活だったな


「おかえり夏美」

「ねぇお父さん?目の前の銀髪の子は誰?」


うん、やっぱり気になるよね


「お前らの兄妹」

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、え?」


そして俺と変わらない反応

やっぱ似てんな俺ら


「え?どゆこと?」

「ただいま〜」


ここで次女の夏姉さんが帰ってきた


「あれ〜、父さんその子は〜?」

「お前らの兄妹だ、何回目だこのやり取り」

「へ〜そうなんだ〜」


もう納得している夏姉さんがすごい

あと親父、あと一回このやり取りするぞ


「ただいま帰りました」


最後の1人、三女の冬乃が帰ってきた


「あれ?お父さん、こちらの方は?」

「お前らの兄妹だよ」

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、どういやことですか?」

「それは私が説明するわ」


母さんが口を開いた


「この子はあなた達と一緒に産まれたの」

「「「「え?」」」」


俺たちは唖然となった


「病院の手違いで違う親の方に行っちゃっていたの。あ、別にあなた達はちゃんと血は繋がっているからね。それで最近、DNA検査をしたの。そしたら私達とDNAが合ったのよ」

「ちょ、ちょと待って母さん」


俺が話を止めた

物凄く聞きたい事があった


「なに?秋」

「母さん、この人のこと知ってた?」

「いや知らなかった」

「俺も最近知ったぞ秋夜」


ちょと待て


「おかしくない!?なんで知らなかったんだ!?」

「そうだよ!自分の子供でしょ!?」

「そうだね〜」

「そうですよお母さん」


みんな俺と考えが同じか


「だってねぇ、、、あなた達いっぺんに産まれるから分からないよ。それに、その時病院はドタバタしてたんだからね、その時に双子以上居るあなた達が産まれるんだからみんなパニックを起こしてたわ」

「「「「、、、なんかすいません」」」」

「ふふ」


笑い声が聞こえてきた

聞こえた方へ向くと銀髪の子が笑っている


「あ、ごめんなさい。今の会話面白くて」

「そういえば自己紹介してなかったわね」

「そうでした」


そう言って椅子から立ち、俺たちの方を向いた


「はじめまして、ぼくは日向(ひなた)と言います」

「一応お前らの三番目の兄妹だから、夏美と秋夜の間な」

「あなた達、私とお父さんは仕事で居ないから、この子の事をよろしくね」


こうして、俺たちの生活に1人増えた

そして俺たち四つ子は五つ子に変わった


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