双頭の獅子
九十九 少年
開演
双頭の獅子
遥か古の時代、世界は姿形も違う生物が
大きな肉体の者、小さな者、または鋭い牙と爪を持つ者、毒を持つ者、遥か先まで見渡せる者。
それぞれが今を生き抜く為、殺し殺され、喰い喰われを繰り返す無秩序な世界。それは何百、何千年と続くと思われた。
しかし、常に天を覆う分厚く暗く禍々しい黒に近い灰色の雲が突如として裂け、その切れ間から後光を背にそれは現れたのだ。
山程もある巨大な
双頭の巨獣の力はそれは凄まじく、向かってくる者を容赦無く薙ぎ倒し全ての者は恐れ平伏し、遂に無秩序な世界は終焉を迎えた。
双頭は知性を持ち合わせており後に自らを”
それから永い時の中で双頭の二つの意志は次第にその巨大な自身に窮屈を感じる様になり遂には枷となっている
しかし、時を重ねれば重ねるほど互いの意思が食い違い衝突を繰り返していく神々。遂には互いの眷属を引き連れた神々の戦が始まった。
戦は何百年と続いた後、勝敗を決する。
勝利した片割の神は自らを”
安寧の時が流れる中でモルトは
再び始まった神々の戦は数百年と続き、戦場となった
救済の主は人を救う為、自身の命と共に”
こうして世界は創られたのだ。
「双頭の獅子」 コールマン著
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