四回目の、冬。

当たり前のこと、変わること。

「ふぅ.......ご馳走様でした。」

　ココアを飲み終えて、マグカップを流しへと運ぶ。私は去年から、一人暮らしを始めて自炊もするようになった。

　時間が経過するにつれて、たくさんのことが変わっていく。生活する環境も、もっと細かくいえば自分食べ物の好みみたいなところまで....。

「今どうしてんのかな.....。」

　最近ふと思うことがある、時間が流れているのは向こうも同じ。四年も経っているのだからかなり成長して、誰かわからないなんてこともあるかもしれない。それでもあの子はあの時のように、星の話をしてくれるのだろうか？

「って、何考えてんだわたしは....？」

　こんなことを最近ほぼ毎日考えている。そして

「あー....やめやめっ、これ以上行くと病んじゃう.....」

　こんなセリフで私は思考を無理やり止める。

「うぅ....完全にゾーン入った....。」

　今日は思考を止めるのが少し遅かったようで、セリフを言ったあとも頭はぐるぐるしていた。

　こうなってしまうと、マグカップひとつ洗うのもかなり時間がかかる。

　色々考えられるようになったのは成長していると言っていいかもしれないけれど、この状態が長く続くと何も手につかなくなる。

「ダメだ......一回外の空気吸いに行こう。

　私は洗いかけのマグカップをシンクに置いて、洗剤のついた手を流して、できるだけの防寒対策をして.....雪のちらつく外へ出た。