四回目の、冬。

七瀬モカᕱ⑅ᕱ

流星群と、考え事。

 ふと、カレンダーを見る。

「そっか、今日って.......」


 カレンダーには、大きな赤マルと【流星群】の文字。昔はよく近所に住む同い年の男の子に誘われて流星群を見に行っていたっけ。でももう、誘われることもないだろう。


「いい加減この癖も直さないとな.....。」


 私と同い年の男の子は、四年前別の町に引っ越して行った。それ以来私は、夜の星を見上げる事もほぼ無くなった。


「今日は雪か.....。」

 部屋の外は夕方よりさらに冷え込んできている。部屋の外に出て息を吐けば、吐いた息が白くなるようなそんな具合い。


 体を温める為に温かいものを入れる、今日はココア。


「うんまっ......」

 飲みながら考える、私はこの四年でどんな風に成長できただろうか......。もちろん、勉強の面ではたくさんのことを学んで難しい公式を使って問題を解いたりたくさんの小説や、論説を読んで色んな考えに触れることができた。


「でもなぁ.....」

 それとは、反対にできなくなったこともある。

 それは例えは......人まえに出ること、 人まえに出て大きな失敗を繰り返した時期があったから、失敗というものが怖くなったのかもしれない。


「.....」

 でも、それを知らない周りの人達は、『天真爛漫じゃなくなったね。そこがいいところだったのに....』と、棘のような言葉をかけてきたんだっけ.....。

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