エピローグ ノンストップ?
夕食を食べ終え、しばらくしてから、雨空は自宅へと帰るべく、立ち上がった。
建て付けの悪い扉を開けると、ギィ、と派手に音がする。一段とボロさが増してきた気がするな……。
「では先輩、おやすみなさいです」
「おう、おやすみ」
いつものように、雨空は錆び付いた階段を降り、隣のマンションへと向かう。雨空がエントランスへと入るのを見届ける。
……学祭、か。
大学生活というのは、案外とイベントの多いものだ、と思う。非日常的なことが続くことも多々ある。
だが、むしろイベントがあることが大学生の日常なのかもしれない。
なんといっても、大学生活は人生で最も自由なのだ。稼ぐだけ金は使えるし、時間もそれなりにある。
ならば、それだけイベントに遭遇したり、飛び込むことになることも多くなるだろう。
特に何もない日はいいものだが、そんなイベント続きも悪くはない。
まずは目の前の学祭だ。
その後には、ご存知のイベントラッシュが訪れる。
そんな慌ただしい非日常的な日常に想いを馳せながら、部屋へと戻った。
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