第24話 最終面接
最終面接にあたる3次面接を迎えた朝、春の光が白っぽく散り、夏が近づいていることを予感させた。
会場に入ると、50くらいの学生がいた。髪の毛がふわふわの学生は私だけだった。
順番がやってきて、面接室に入ると、常務、専務、人事部長、営業部長の4名でかなりビビった。
自称運がいい奴は、やっと持っていられる位の熱々のおにぎりをスーツの両ポケットに入たかのように、緊張で汗がふいて出てきた。面接中は、汗がどばって出てきて、照れ笑いして早足に去りたい気持ちに駆られた。まずい、このままじゃただの汗っかきじゃないか。
「この部屋温度が高いかな?」眼鏡をかけた専務がそう言うと、
「いや、本日は緊張しておりますので、すみません」
その一言を言うのがやっとだった。
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