第14話 殺意
「あー内心腹が立つっていうか、外心腹が立つ」春香がそう言えば、
「殺意、殺意よ、春香ちゃん」彩音は恐ろしいことを言った。
「宮平君さー、誰と誰のおかげで留年しなくてこうしていられるの?」春香はそう言いながら、唇がプルプルと震えだしていた。そして、頭からは湯気が出ていた。
「春香と彩音のおかげ」そう言った瞬間、
「えっ、呼び捨て?」彩音がそう言った後、春香の瞳の底には凄まじい嵐が潜んでいた。俺は運がいいのか、それともへっぽこなのか?恐怖とも歓喜ともつかない戦慄が体中に走った。
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