第10話 適性が見つかった
自分は運がやたらいいやつだ、このかなり際どい思想と妄信で、就職活動を始めると、シャンパン建材のように実際に運がいい事例が増えていき、面接の際の引き出しが多くなってきた。
ただ、ITやプログラマー系の会社の面接では、いかに運がいい話をしても、「君、PC触ったことある。しっている専門用語を言って見てください」と言われ、自称運がいい若者は黙り込んでしまい、気まずい空気が流れたりした。
ただ、運がいいループに酔っていたので、適性が見つかったと考え、運がいい、運がいいと自分に言い聞かせた。
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