第20話

 僕らは学校の校門を抜け、駅までの道を歩いていた。

 空は真っ暗で星が見えた。

 綺麗な空だなと思う。

 加奈は動画を見て満足したようで、饒舌になっている。

 さっきからアイドルについて語っている。

 確かに今のアイドルは水着も撮影するしな。

 僕は加奈の話を聞きながら、暗い街並みを眺めていた。

 あっという間に僕らは駅についた。

「じゃあまた明日」と僕は言う。

「明日、また撮影しましょうよ。玲奈さんと由里さんには来ないように言っておきます。とびきりの水着着てきますから」

「明日もやるの?」

「そうですよ。楽しみにしててください」

 加奈は手を振って向いのホームに向かう階段へと歩いて行った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る