第18話

 僕はせっかくなので今、部室のパソコンで編集を始めた。

 加奈は相変わらず漫画を読み進めていた。

 スマホとパソコンをケーブルでつないだ。

 たまたまケーブルを持っていた。

 パソコンの画面で動画の切り抜きを行う。

 窓の外はいつの間にか夕暮れで、時計を見るとちょうど他の部活の部員たちが帰る時刻だった。

 僕は日が暮れるまで作業を続けて、動画サイトにアップロードすることができた。

「終わったよ」

 加奈は疲れたように机に突っ伏している。

「帰ります?」

 加奈は顔を上げた。

 僕らは鞄を持って、部室の鍵を閉めた。

 僕は鍵を返しに行き、加奈は部室の前で待っていた。

 僕らは下駄箱に向かった。

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