第10話
ナビゲーションシステム曰く。
呼び出しはそのまま『なびげーしょん』と呼べばいいらしい。
この画面、呼び出した本人にしか見えない。だから、そばに誰かがいても呼び出し可能。迷った時の『なびげーしょん』様だ。
そして、その機能としては、ステータス情報、この世界の一般常識、地図情報の三点が得られるらしい。
あくまでナビゲーション。
情報は貰えても、判断をするのは自分、ということ。ありがたいけど、厳しいなぁ。
「じゃあ、ステータスは」
私の言葉に急に画面が変わる。
『遠藤美佐江 / 47歳
種族/人間
性別/女性
職業 :聖女・アルム神の愛し子
体力:80/80
魔力:29990/30000
(ナビゲーション利用に10使用)
スキル
・浄化(異世界からの転移時のみの付与)
・翻訳
・鑑定
・隠蔽
魔法
・生活魔法
・火魔法
・風魔法
・水魔法
・土魔法
・光魔法
・闇魔法
・空間魔法
加護
・アルムの加護
装備
・変化のリスト
所謂、一般的な数値っていうのがわからないだけに、なんともいえないけど、体力の数値に比べて大量の魔力にビビる。
召喚されたから『聖女』というのがついたのも理解はできる。納得はしないけど。
それに『アルム神の愛し子』って何。
そして、なんか予想してたのよりも、色々ついていないか?
アルム様は、確か召喚では浄化しかついてないって言ってたはずだけど、翻訳や鑑定、それに隠蔽なんていうスキルがついてる。
さっき、メイドさんの言葉がわかったのは翻訳のスキルがあったおかげなのね。
それに鑑定と隠蔽っていうのはどんなスキルなんだろう。
不思議に思って、『鑑定』という文字を指先で触れてみると、その下に文字が現れた。
『鑑定:すべての人・物に対しての情報を調べることができる』
「お、おおお。何、これって触れると意味が出てくるの。じゃあ、『隠蔽』は……」
『隠蔽:スキル所有者の情報・存在を隠すことができる』
「な、なんと。もしかして、これでここから逃げられたりする?」
次に魔法のリスト。なんか色々ありすぎて、ワクワクしてくる。
魔法の文字をタッチすると、同じように色んな魔法の名前が現れた。
例えば、生活魔法を選ぶと、『ライト、洗浄(クリーン)、ウォーター』というように。
だけど、魔法によっては、薄い文字の魔法の名前もいくつかある。これは、使えないってことだろうか。
そもそも、魔法ってどうやって使うんだろう。
気になるのは『アルムの加護』だけど、あの神様だけに、どんな加護がついてるのか、少しだけ、不安になった。
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