いったい僕が何をしたって言うんです?
サイと対峙しながら、零士はクラリスとの会話を思い出していた。
『ティスノミアには現在、七人の勇者がいる。その誰もが聖なる武器を持っている。それは聖剣だったり、聖槍、聖杖、聖盾だったり、皆それぞれが自分の得意な武器を扱ってる。勇者になってから武器を得た人は、ある日突然その手に召喚されたと言っている。また、勇者じゃない人が、洞窟の奥地にある聖剣を引き抜いて、剣に選ばれた故に勇者となった、なんて話も聞いた事がある。けど、零士には関係ない話。貴方はいつか聖なる武器を召喚させる事になる。因みに、同種類の武器が複数存在する時代もあったから、どの武器が現れるかはわからない。きっと貴方に合う武器となる』
彼女の言葉が今、実現された。
サイの刀を防いだこの剣は、零士の意思とは無関係に突然現れた。そして零士を守った。
こんなに頼りになる相棒は中々いない。
このタイミングで召喚されるとは運が良い。
零士は万全の戦闘態勢でサイを睨み付ける。
「先生、いったい何を言っているんですか? どうしてそんな顔をして――」
「――黙れっ!」
叫びと同時に、聖剣が斜めに振り下ろされる。
それは零士の拒絶の一振りだった。
「くっ!」
咄嗟に自らの――いや、かつてクラリスが持っていたその刀で、サイは攻撃を防いだ。しかし、勢いを殺しきれずに大きく後ろへ弾き飛ばされる。
苦しそうに顔を歪めたサイだが、零士はもう躊躇などしない。
離れた二人の距離は、零士の跳躍によって瞬時に縮まる。
彼はサイが態勢を立て直す時間も与えない。
横薙ぎの一閃。サイは地を転がり避ける。
雷魔法を纏った右足で蹴り上げる。左腕でガードするサイだが、衣服を焦がし、更にその小さい躰は宙を飛ぶ。
地面から足が離れたサイを襲ったのは、その躰を天高く舞い上げる風魔法。
空中に吹き上げられた少年は、無防備な姿で落下する。
その落下地点に位置取った零士は、聖剣を大上段に構え、サイが頭上に迫ると同時に振り抜いた。
しかしサイの左手から放たれた爆裂魔法の風圧で、少年の軽い躰は零士の数メートル後方に飛ばされる。
剣を空振りした零士は焦る。彼が回避した方向には、叶子達がいるからだ――。
一方、隠密の魔法を纏ったままでいる叶子と健は、ずっとその場から動けないでいた。
その理由は二人とも同じ。
驚愕と混乱だ。
(斬ったのか!? 美城は翔太を、き、斬ったのか!? いや、それよりも……あいつのフードから顔を出した蛇って……もしかして……)
特に、健が気にかける問題はサイの事だけではない。彼と共に出て行った伶奈の事もだ。
未だ確信が持てないが、きっと美城サイのフードにすっぽりと収まっている蛇は、大井伶奈だろう。
健はそう疑っている。
彼女はなぜ人に戻らないのか。
そもそも人に戻れるのか。
美城サイとどういう関係なのか。
なぜアイツが人を殺しても尚、アイツの所にいるのか。
まさかさっきアイツがした言い訳で納得しているのだろうか。
あり得ない。
いや、しかし。
思い返せば伶奈は避難所にいる時も少しずつ知能が低下していた。
信じたくもないが。
もしかしたら。
善悪の判断もつかなくなった伶奈は、美城に上手いこと言われ、騙されているのかも。
そう考えると、健の中に怒りが湧いてきた。
許せない。
アイツは昔からそうだ。
他人の事をなんとも思っていないんだ。
俺みたいな邪魔な奴は滅ぼし、
害にならない奴は無視をし、
価値のある奴は利用する。
憎たらしい。
あんな奴に騙されている伶奈が不憫だ。
今すぐに助け出さなくては。
健は怒りに顔を歪めた。
ギリリと軋むほどに歯を噛み締めた。
血管が浮き出るほど強く拳を握りしめた。
零士との戦闘中に爆発と共にこちらへ飛んできたサイを、鋭い視線で睨み付けた。
その時、目が合ってしまった。
自らが放った爆裂魔法で、サイは健よりも後ろへ飛ばされた。
その際、健の横を通り過ぎる瞬間の事だった。
ほんの僅かな時間だが、その目が合ったのだ。
隠密魔法は効いている筈なのに。
その無機質で、
冷酷で、
深淵の様に暗い瞳に、
健は飲み込まれてしまった。
ドサリと音がした。
それは自分の愚かさに気付いた弱者が、腰を抜かした音だ。
「健!」
あぁ、俺はなんてことを。
齢十三歳の少年は悟る。
食物連鎖の上位に存在するこの化け物に、自分は牙を向いたんだ。
健の生存本能が、健の感情に訴えかける。
馬鹿野郎、死にたいのか。
奴に怒りを向けるな。
自らの過ちを訂正しろ。
お前如きが挑んでいい相手ではない。
己の有用さを示せ。
忠実な僕となる事を誓え。
それから起こった事に関して、いったい誰が健少年を責められるというのか。
彼が生きたいと願うのは生物の本能であり、それを実行するのは健常な生命を持つ者なら当然であるのだから。
「せ、先生! もう、やめましょうよ! 美城はこんなに傷だらけになっているのに、反撃の一つもしてないんですよ! 先生が何に怒っているか俺にはわかりませんけど、きっと何かの間違いです! せめて美城の話を聞きましょうよ!」
隠密魔法が解けて尻餅をついた健は、背後に飛んできたサイを庇う様に両手を広げた。その体勢のまま、怖い顔をした勇者に訴えかけた。
「そうですよ! 水谷先生、いったい僕が何をしたって言うんです? どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのですか!」
零士の怒涛の攻撃が止まった事で、サイはようやく口を開く事が出来た。
ただ、零士は健を飛び越えてサイを斬り捨てるつもりなのか、低い姿勢で剣を構えたままサイを睨んでいる。
それによってサイの表情は怯える。
その時、零士はふと気が付いた。
怯えた表情を作ったサイの視線が、僅かに動いたのだ。
その視線の先は、健の隣。
叶子が隠密で隠れている位置だ。
(まさか!)
零士は驚愕する。
叶子の隠密魔法は完璧だと言うのに、この少年は第六感か何かで、その気配に勘づいているというのか。
今すぐに終わらせなくては。
零士がそう考えたのと、サイが弱音を吐くのは同時だった。
「むしろ、僕は助けて欲しいです。この世界になってから、日に日に何かに蝕まれているみたいで、たまに僕は意識を失うんです。それでも身体だけは動いてるらしくて。だから、怖いんです。僕は自分の意思が無い時に、何か良く無い事をしているのかもしれない、そう思うととても苦しくて……」
サイは俯き、悔しさに躰を震わせてから零士に訴えかけた。
零士はサイが言葉を並べる前に終わらせようと思ったが、顔を上げた少年の目から大粒の涙が溢れるのを見て息を飲んだ。
「先生! 知っているなら教えてください! 僕の知らない僕は、いったい何をしたんですか!先生がそんなに怒るくらいなら、僕は、きっととんでもないことを……」
思わず動きを止めてしまった零士だが、この時はまだサイを斬る意思力は残っていた。
自分が正しいのだと信じていた。
しかし、二人の少年を庇う様に、零士の目の前に隠密魔法を解いた叶子が現れた時、零士は思わず剣先を下ろしてしまった。
「零士……やっぱり私達は何か思い違いをしていたのよ……美城君は確かに加害者であるけれど、それ以前に被害者だったのよ……」
叶子は泣いていた。
叶子がサイを庇う立場を選んだ理由は単純である。
サイを殺さない言い訳が出来たからだ。
叶子だって零士と共に避難所を出た時は、絶対に零士の邪魔はしないと決めていた。
サイの死を見届ける覚悟も出来ていた。
それでも、この場に来て様々な事が起こった。
話も聞かずにサイを殺そうとする零士。
動揺したまま零士に反撃の一つもしないサイ。
それでも攻撃を止めない零士に怯えて震えながらも(実際はサイに怯えていた)サイを庇った健。
そして決め手は、サイの涙とともに聞かされた真実。
美城サイは、自分の無意識中に行動する時間が多々あったと言う。
その時に起こした行動の責任を、美城サイに問うのは正しいのか。
間違ってはいないかもしれないが、正しいと言い切ることも出来ないだろう。
何故ならここは、誰も予想もできない、不確定で非現実的な世界なのだから。
全員がこの世界の被害者で、美城サイは更に大きな被害を受けている。そのせいで起きた不幸は、必ずしも彼だけの責任では無い。叶子はそう思った。
「待て、二人とも!」
呆然としていた零士だが、慌てて意思力を取り戻した。
「サイが本当の事を言っているという証拠がどこにある!」
「それなら美城くんが嘘を言っている証拠も無いわ。だから一度帰って話を聞くべきじゃないかしら。それくらいの事もしてあげられない程、零士は弱くないでしょ?」
確かに叶子も零士と同じ様に、サイが嘘を言っている可能性を考えなかったわけでもない。
しかし叶子は共感能力が高すぎた。
だからサイの涙に影響されて、彼を哀れむ感情が美城サイへの信用に貢献した。
また、想像力も高すぎたのだ。
だから希望を連想させるストーリーに敏感で、サイの話から直ぐに希望を見つけ出して、縋るように信じたのだ。
その希望とは、全ての子ども達は良い子なんだという根拠の無い夢想。
だからサイが自分の意思ではなく、何かに操られて罪を犯したと言うのなら、叶子はそれを何としても信じたいのだ。そうすれば誰も悪人にならないから。
こういった様々な事が絡まり合って、叶子は結局サイを庇うことになった。
庇うことになってしまった。
この状況こそ
「安心して、美城くん」
叶子は零士に向けていた視線を逸らし、ゆっくり後ろを向いた。
「私が貴方を救――」
果たして、その言葉が最後まで紡がれる事はなかった。
かつて藤代宗介が所有していたその刀が、叶子の首を刎ねていた。
場が凍りついた。
美城サイを警戒していた零士ですら反応出来なかった。いや、寧ろサイを警戒していたからこそ反応出来なかった。
その残酷な行為は、叶子のすぐ後ろにいた健の仕業だったからだ。
切断された叶子の頭が地に落ちた時、健は意識を取り戻した様に涙を流し始めた。
「ちっ違うんです! ぉ、おぉおおれじゃない! な、な、なんで、どうぢで……」
顔中を濡らしながら何度も首を振る少年の恐怖心は、とても演技には見えない.
その刀だって、かつて誰が所有していた物なのか、零士は知っている。
「…………」
それでも零士は動けないでいた。
視覚が目の前の状況を認識したのに、その情報は正しく脳に伝わらない。
赤い血、青白い肌、苦痛の表情、最愛の人。
首から離れた小さな顔、血と泥にまみれて転がり、側に倒れた柔らかな躰。
最愛の人の肉体が地に落ちた音だけが聴覚を強く刺激し、少年の喚き声は遠い雑音みたいで。
感情が叶子の死を受け止めきれない。
それなのに、出来のいい脳は心を置き去りにして全てを理解している。
「嘘だ」と声高に叫びたかった。残酷な現実に対して。
拒みたかった。あの時の幸せが二度と訪れる事はないという絶望を。
「ぁ、ぁぁあ……」
声にならない声を上げても、彼女の笑顔は二度と見られない。
それでも情けない声が漏れてしまう。
自分はどうしたらいいのだろう?
焦点の定まらない目をゆらゆらと動かして、迷子みたいに立ちすくむ。
そんな彼に道を教えたのは、他でもないサイだった。
「アッハハハ! 勇者って意外と簡単に死ぬんですねぇ? 拍子抜けってこの事を言うんでしょうね!」
揺れ動いていた力無い零士の瞳は、強く鋭く、前方にいるサイを射抜いた。
「ねェ先生。コレを殺したのは僕ですよ。だから僕がこの死体を貰いたいんだけど、いいですよね?」
健は困惑した表情で振り向き、サイを見上げた。自分が何かの力によって操られていた事は理解していたが、すぐ後ろの犯人が自白した事に少なからず驚いていた。
「あ、でも先生も死体欲しいですか? しょうがないですねぇ。今までお世話になったお礼に、半分だけ先生にあげますよ……ところで、頭と身体、どっちが欲しいです? 僕らはコレを食糧にしたいから、出来れば身体が欲しいなぁ」
叶子を失って、胸に大きな穴が空いた様に感じていた零士だが、その虚無の中に、熱く猛り狂う炎が生まれていた。
「因みに先生は恋人の死骸をどの様に使うんですか? 僕にはどうしても、恋愛という概念が理解できなくて。ねェ、昔みたいに教えてくださいよ、先生。恋人の生首を花瓶に飾って愛でるのが愛情というものなんでしょうか?」
サイは言いながら影魔法で叶子の亡骸を引き寄せ、左手で叶子の髪を掴み、その憐れな生首を掲げて見せた。
「それとも、こっちの身体を壁に磔にして、鑑賞するのが恋というものなんでしょうか?」
サイは言いながら右手で叶子の腕を掴み、自立する事の出来ない身体を掲げて見せた。
「おや? 先生、怒っているのですか? 一体どうしてです? 男女が子孫を残すために交際しているのなら、死んだ無能に縋るよりも、優秀な遺伝子を持つ生きた女性を探した方が建設的じゃないですか。そんな事も考えられないなんて、先生って意外と賢くないんですねェ」
ニタリと笑うサイの言葉に、零士は目を見開き、歯を食いしばり、全身を力ませて血管を浮き上がらせた。それは悍ましい程の怒りの形相だった。
「あ、でも賢くないからこそ、この死んだ阿保と気が合ったのか……なるほど、恋愛っていうのは同程度の愚か者が惹かれ合うって事なんですねぇ、勉強になりました。こんな時でも僕に沢山のことを教えてくれる先生は、教師の鑑――」
人を蔑むようなサイの口調と嘲るような表情は、零士が動いた瞬間、無に帰す。
零士はもはや理性を失った。
叶子が生前にサイを庇ったから動けなかった。彼女の最期の勇姿を尊重した。
なのにこの少年は、いや、この鬼は、自らを庇った叶子を殺し、そのうえ罵倒した。
許せる筈がなかった。
抑え切れる筈がなかった。
叶子。もう、いいよな。
零士の躰中に怒りが迸り、それが魔力となって具現化した今、彼は大地を蹴って前方に跳んだ。
力を込めて、
剣を構えて、
憎き敵を、
美城サイを殺すと、
それだけを考えて。
だからこそ、唐突に訪れた幸福な記憶を、思わず受け止めてしまった。
死んだ筈の叶子が、
口元に笑みを浮かべて、
小さな両手を広げて、
小走りで零士の元へ。
小柄な叶子を吹き飛ばす程の速さで跳んだ零士だが、彼女が目の前に迫った瞬間、その勢いは蒸発するように消え去り、そっと、優しく叶子の躰を抱きしめた。
ほとんど無意識の行動だった。
いつもそうしていたから。癖と言ってもいいのかもしれない。
或いは、零士の心の弱さが叶子の死を認めたがらずに、幻想に縋り、あり得ない光景に屈服したのかもしれない。
理由がどちらにせよ、寸前に『
「かはっ……」
声にもならない、吐息と血液が口から漏れる音は、恋人共々胸を貫かれていた零士によるものだ。
この刀は、色は変わっているが、かつてクラリスが持っていた物だ。
直刀。人を刺し殺すのに実に適している。
自分は殺されるのか。かつての教え子に。
零士は薄れゆく意識の中で自らの愚かさを噛み締めた。
考えてみれば、この合理性を追求したような少年が、あんなに面白そうに他人を罵倒するなんて、何か思惑があっての事に違いない。それはきっと、自分を冷静ではなくす事が目的だったのだろう、零士はそう考える。
現に今、少年は無表情で、倒れる零士を見下ろしている。
そこに先程までの狂気はない。全てが演技だったとでも言う様に、静かに零士が死ぬ事を確認しようとしているのだ。
騙された。
自分は美城サイに操られたのだと、零士は悟る。感情から、行動まで。全てが彼の掌の上だったのだ。
悔しかった。零士を操る為だけに、叶子の亡骸は弄ばれたのだ。
でも。
でも、もう、いいか。
どうせ恋人も死んでしまったのだ、自分も死ぬんだし、その後の事は全てが無価値だ。
零士は絶望のあまり勇者である事も忘れ、只々死んだ叶子の柔らかさの中で瞳を閉じた。
何もかもどうでもいい、この災害に巻き込まれた不幸な恋人同士、安らかに眠らせて貰う。
そうして水谷零士は、心も肉体も美城サイに敗北した。
「ほう、愉快な事になっておる」
二人の勇者の死を確認したサイの背後から聞こえた声。
突然現れた気配に振り向くと、空間の歪みの中から紫髪の幼き少女が歩いてくる。
背後には五人の従者を連れて。
「さて、最も厄介と予想していた存在、勇者を葬ってくれた礼をすべきか……」
少女の瞳はオッドアイで、左眼の金と、右眼の銀を、カメレオンの様に左右非対称にギョロギョロと動かし、その後でサイが持つ呪刀を両眼で真っ直ぐ見つめた。
「それとも、我が配下、クラリス・キラを殺した仇を討とうか」
真っ白い肌を持つ少女の表情は無だったが、その眼には背筋が凍る程の怒りがこもっていた。
サイは駆け出した。
危機感が薄いのに、命が脅かされている気がした。
だが、駆け出した方向が、少女――魔神ウラリュスの元だという事実は、サイの恐れ知らず故だろう。
「む? 勇者でも無いお主が、我を害そうとするか? いや、目的は……ゲートか」
邪魔な物は全て斬り捨てる、そんな勢いで異世界に繋がるゲートに向かって走るサイだが、魔神ウラリュスはゲートの前から動こうとしない。
寧ろその小さな身体で立ちはだかっている。
そして、配下達もその様子に何をするでも無く見守っている。
当然だ。
神格を持つウラリュスを、ただの少年が害せる筈が無い。
それが異世界ティスノミアでの常識。
そして、魔神ウラリュスが興味を持っている対象――即ちこの少年に配下達が手を出してはいけない。
それが魔族達の常識。
だから無敵の魔神ウラリュスは勿論、配下達も誰一人動かなかった。
故にサイは、先頭にいる
それは走りながら、邪魔な物をどかす様に振るった雑な剣筋。
刀はウラリュスの首に迫るが、彼女は動かない。
どんなに鋭い刀を持っていても、神を害する資格の無い者からの攻撃は、神に触れる寸前で止まる。
だから動く必要など無かったのに。
刀が触れる瞬間、ウラリュスは思わず身を逸らした。
それは久しく感じた危機感。
ずっと眠っていた闘争本能の目覚め。
「貴様ら身を守れ! 此奴、神格を有しておる!」
刀が掠った魔神の首筋からは、血が流れていた。
【名前】 美城サイ
【称号】 鬼神
【レベル】 ――
【体力】 ――
【魔力】 ――
【魔法】 無、火、水、闇
【装備】 呪刀“黒夢”
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます