糾弾

 

 サイが南小学校に来て三日目の朝だった。


「ねぇ、サイ先輩。今日はどこに行くの?」


 玄関を出ようとするサイとクラリスを呼び止めたのは大井伶奈だ。


 サイはクラリスと顔を見合わせてから言った。「伶奈さん、僕と君は同い年だよ」


 伶奈は目を丸くして「そうだったかしら」と呟いた。


「今日も山場先生を捜しに行くんだ。少し遠いけど、北にあるショッピングモールまで行ってみようと思う」


「……そう。何度も言ってるけど、必ず帰って来てね」


 サイは初めて聞いたけどね、と思いながら「もちろん」と頷いてから歩き出した。




「クラリス、もしかして伶奈さんの知能は常に低下し続けているんじゃない?」


 サイは近頃の伶奈の様子を振り返りながらそう言った。


「……私もそう思う。でも、彼女は魔法を使っていない。なのに、何故……」


「もしもこれ以上悪くなるようだったら、伶奈さんには戦闘に関わる仕事を休止してもらおう」


「そうね、それがいい」


 クラリスにもわからない現象なら考えても無駄だな、とサイは思い、話題を変える。クラリスといる時間は避難所の誰よりも長いが、未だに彼女に聞きたい事は尽きない。


「ところでさ、今日はクラリスの生まれについて聞かせて――っと思ったけど、あいつを倒してからだね」


 校門を出て少し歩いた所で、サイは闇魔法で影から刀を出す。


「あのでっかい鶏は何?」

 遥か遠くを見つめて構えたままサイは言う。


「コカトリス……厄介な魔物。サイ、無属性魔法はもう刀に纏えるでしょ?」


 サイは前日に刀の斬れ味についてクラリスに聞いていた。その時に教わったのが、無属性魔法を纏わせる事だ。

 それは身体強化と良く似ており、扱う武器を強化する術。ただし、扱う武器の性能によって、魔力の通りの良し悪し(魔力変換効率とクラリスは言っていた)があり、サイの刀は魔力変換効率がやや低いらしい。


「うん、もちろん」

「これから、戦闘中はそれを全身に纏うようにして」

「身体強化ならいつもしてるよ」

「それは内側を強くする魔法。でも、武器は貴方の身体じゃないから外側に魔法を纏ってるでしょ? それと同じように、魔法で貴方の全身をコーティングして」


 サイはなるほど、と頷いてから言われた通りに魔力を操ってみる。

「やっぱり扱いがうまい……完璧」

 クラリスが頷くのを見て、サイは何故こんな事をさせるのか問い掛けた。


「これは“魔気”と言って、魔法のバリアみたいなもの。私みたいな半魔族や魔族と違って、人の身体は脆い。だから魔気を纏わなければ魔法によるダメージを受け易い」


「それを今教えたってことは、コカトリスは魔法を使うんだね?」


「そう……こんなに早くレベルシックスの魔物が現れるとは思わなかったから今まで教えてなかったのだけど……」


 クラリスは未来を憂うような表情を振り払うように首を振った。

「とにかく、コカトリスと戦う時は魔気を決して解いてはダメ。コカトリスの眼と吐息は生物を石化させる」


「わかった」

 サイはそれだけ言って走り出した。

 魔気を纏うだけでそれらの攻撃が防げるかはわからない。だがクラリスが戦闘を任せてくれたということは、太刀打ちできないわけではないのだろうとサイは考えている。


 コカトリスは既にサイを見据えていた。

 先ずは刀を抜く動作と同時に一振り。一撃目は間違いなく敵を捉えた筈なのに。

(速い!)


 刃は空を斬る。

 自分の三倍以上大きい敵は既に視界から消えていた。

 視界にいないなら背後か。

 そう考えたサイは正しかったが、身体が咄嗟に動かない。

 回避は諦めるが、タダでやられるサイではない。左手に火炎球ファイアボールを創り出し、それを背後に向ける。コカトリスの凶悪な嘴が、サイの背中を貫こうとしている所だった。


「コガァァアア!」


 鶏は顔面を焼かれて苦痛の叫びを上げる。

 また、サイも左手の平に嘴の攻撃を受けて、大きく後ろへ飛ばされる。魔気を纏ってない生身の身体だったら、手に穴が空いたに違いない。


 地面を転がりながらも立ち上がり、再び敵に迫る時にサイは自身の身体が軽くなった事に気が付いた。

 いや、それまで身体が重かった事に気が付いたのだ。


(まさか、僕はこいつに見られてる間中ずっと動きが鈍かったのか?)


 これが石化の能力か。

 今、炎に覆われた鶏の眼はサイを捉えていない。だから石化が解けた。

 眼で生物を石化させると言うのは本当らしい。きっと魔気を解いたら石になるのだろう。


(なんだ、アイツが速いんじゃなくて僕が遅かったのか)


 それがわかると、形勢は逆転する。

 サイの身体能力は鬼並みで、身体は小さい。石化されていない状態の彼が速いのは当然だった。


 視界が塞がってるコカトリスの足元に迫り、炎を纏った刀で斬り付ける。無属性魔法を纏った上に炎魔法を纏えば、刀にダメージ無くこういった技が出来る。クラリスは属性付与エンチャントと呼んでいた。

 脚を斬り離された鶏は体勢を崩して転がる。

 それと同時に頭部の炎が消え、再びサイを石化させようと眼球を動かす。

「おっと。黒霧シャドウ

 しかしサイの左手から闇魔法の黒い霧が出る方が早い。これは相手の視界を奪う魔法で、黒い霧は粘着質な気体みたいに、コカトリスの頭全体を覆ったまま離れない。


 そしてサイは頭をせわしなく振り続けるコカトリスの背中に乗り、その首に手を回し、鶏の喉に刃を当てる。

 刀は燃やしたまま、右手で柄を持ち、左手で峰を押さえ、刃を自分の方に向けてコカトリスの首を切断しようと力を込める。

 鶏はキィキィと叫び続け、必死にサイを振り落とそうとするが、物怖じしないサイは首を落とす事だけに集中している。

 首はどの生物にとっても弱点であり、魔物の首は大抵硬い。

 それでも、炎で肉を焦がしながら刃は進んで行き、一分程でコカトリスの頭は身体と分離した。


 戦いが終わった後、サイは戦闘を振り返っていた。

 クラリスが言っていたレベルシックスというのは、ワンからナインまである魔物の脅威度を示す値だ。

 この前戦ったオーガはレベルファイブで、ここまでの脅威度なら中級冒険者一人でも戦えると言う。

 だが、レベル六を超えると、ソロで倒すのは難しくなってくる。レベル六以上の魔物は厄介な魔法を扱う事が多いからだ。

 だがサイは、魔物のレベルはあてにならないな、と思う。自分にとっては、肉体が硬いオーガの方が難敵だったからだ。つまり、倒す為に火力が必要な相手は倒すのが難しい。

 また、オーガを倒すに至った魔法、闇の操り人形ダークドールは無傷の相手にはほとんど効かないから、どうにかして瀕死状態にしなければならない。それを考えればやはりダメージを与え易いコカトリスの方が倒し易かった。



「お疲れ様。一人で討伐したのは驚いた」

 後方で見守っていたクラリスが近づいて来る。彼女はサイが危険になったら助けてくれるらしいが、そんな場面は今まで一度もなかった。


「うん、僕としてはこの前のオーガの方が強く感じたよ。多分僕には火力がないからだ。タフな魔物を倒すにはどうしたら良いのかな」

 サイは思っていた事をそのまま口にした。

 クラリスは少し悩んでから、改めてサイの身体を見つめる。

 その後で苦笑した。


「貴方はまだ子供だから仕方が無い。人族の子供にそれ程の力がある事自体が普通じゃない。私や魔族は小さくても力が強いけど、人族はそうじゃないから。だから、魔法に頼るしかない。身体能力強化魔法を極めるのが一番手っ取り早い」


 やはりそうか、とサイは頷く。


「それから、成長する為にはたくさん食べないと。まだお昼前だし、一旦避難所に戻ろう」


 クラリスはそう言ってからコカトリスの死体を、土魔法で支えながらひっくり返す。切断された首から血が垂れている。

「何してるの?」サイの疑問。クラリスの鮮やかな魔法を初めて見て感心しているが、行動の理由がわからない。

「血抜き。しっかりやらないと臭みがでるから」

 サイはまさかと思いながら問い掛けた。

「魔物って食べられるのかい?」

「え? もちろん。地球でも生物の肉を食すでしょ?」


 サイは世界が混じった最初の日を思い出していた。

 ホワイトウルフを倒し、食べられるか確かめる為に見ず知らずの少年に焼いた肉を差し出した時を。

 あの少年は肉を食べた途端、苦しみ、身体の内側から溶かされるようにして絶命し、形も残らず消えてしまった。


「コカトリスだけ? 例えばさ、ホワイトウルフは食べられる?」

 クラリスは次に、火魔法と水魔法で熱い湯を作り出し、それを巨大な水球にして、鶏を数十秒間中に閉じ込めた。

「うん、食べられるけど、出来れば食べたくない。固くて臭みがなかなか消えないから。冒険中に食料が尽きたら、ハーブで誤魔化しながら食べるけど……もしかして味の心配? それなら大丈夫。コカトリスの肉は極上で、高値で取引される。きっと気に入る」


 サイは表情一つ変えずに高速で思考する。


(僕の実験結果と彼女の常識が明らかに違う。ここに一つの仮定が生まれる。それは魔物を食せるのはティスノミア人だけって事。だとしたら僕らが魔物を食べたらあの少年みたいに溶けて死ぬ。だが、僕がそれを彼女に言ったら彼女は僕をどう思うか? 他人を実験台にした僕を非難するかもしれない。ならば知らないフリをしよう。ただ、僕はこれを食べるわけにはいかない。そうだ、サンプル数は多いに越した事はない。避難所の奴らを沢山集めよう。幸いにも獲物は大きいのだし、奴らに食わせて安全性を確かめてからなら食べてもいいだろう)


 クラリスは熱された鶏の羽を、風魔法で綺麗に毟り取り、その腹を風魔法で切り、内臓を取り出しながら水で洗う。


「終わったかい? 避難所に戻ってみんなで食べよう」

「サイの獲物だけどいいの? つまみ食いしてから帰る?」

 お茶目に首を傾げるクラリスにサイは微笑んだ。


「つまみ食いしたくなるほど美味しいなら、尚更みんなで食べたいよ」

「優しいのね。じゃあ帰りましょう」




 二人が避難所に戻ると、門を守っていた子供や、校庭で鍛錬をしていた水谷零士や、その他沢山の人たちが寄ってきた。

「肉だ! でっかい! ニワトリ?」

 皆の視線は宙に浮くコカトリスの肉だ。クラリスが風魔法で浮かせている肉は既に綺麗に処理され、スーパーに並ぶ鶏肉と変わらない見た目だった。ただ一つ、大きい事を除けば。


「僕は調理担当の風香さんを呼んでくるよ。調味料も沢山持ってきてもらうね。クラリスと二人で料理してくれたらきっと美味しくなると思うから」


 サイは集まって来た人々から逃げるようにして校舎に入る。背後ではクラリスがさっきの戦闘とコカトリスの美味しさについて真剣に語っている声が聞こえて来た。







(さて、これからどうなるだろうか)


 サイはクラリスに言った通り、風香さんを校庭に向かわせ、その他にも避難所の為に頑張っている者達を呼んで校庭に向かわせた。中には大田健もおり、「あ、ありがとな!」と引きつった笑みを見せながら校庭に駆けて行った。彼のサイに対する恐怖はいつか利用価値がありそうだ。


 ともかく、魔物の肉は既にクラリスの火魔法で焼かれており、外に運び出されたテーブルには皿が置かれ、肉が切り分けられていく。風香さんは自分でも小さな火魔法を発動させ、それで傷んだ野菜を焼いている。

 世界が変わってから初めて見た、人々の楽しそうな姿。バーベキューでもしてるような騒がしさだ。


 サイはそれらを校舎の窓から見下ろしている。

 自分は御手洗いに行ってるから先に食べてて欲しいと、風香さんに伝言をお願いしておいた。だからこうして一人隠れて校庭実験場を眺めているのだ。


 丸焼きにされた鶏肉は、クラリスが最初に食べ始めた。

 普段表情の乏しいクラリスが微笑んでいるのを見た一同は、余程美味しいのだと期待を膨らませる。

 そして遂に、与えられた肉を一人の男子高校生が口にした。彼はさっきまで門衛をしていた者だ。


「うわぁ!」

 彼の叫びはサイの耳にしっかり届いた。

 やはり地球人には魔物は食べられないのかと判断を下そうとした時だった。

「すごく美味しい!」


(は?)


 彼の叫びは恍惚の叫びだった。


(何故だ? 異世界の常識がここでも当てはまるのか? ならなぜあの少年は死んだ? 何の違いが?)


 続けて沢山の人が肉を口に運ぶ。誰もが美味しさに舌鼓を打っている。

 クラリスの言ったことに間違いは無かった。

 コカトリスは食せる。

 きっとホワイトウルフも食せるのだろう。

 ただ、あの少年にはそれが当てはまらなかった。

 違いがわからない。

 わからないからもう少し校庭を眺めていたかったが、クラリスの声が、鬼の聴力を持つサイに届いた。


「この部位は一番柔らかくて、甘くてジューシー……サイのために取っておいてね」


 零士と話すクラリスの声だ。

 彼女はサイを心待ちにしている。

 これ以上時間は無いか。

 サイは仕方なく階段を降り、玄関から校庭中央のバーベキュー会場にゆっくりと歩み寄る。


(死ぬかもしれないけど、まぁ、多分大丈夫だろう)


 向こう見ずで恐怖を感じる事の出来ない少年は、実験の検証が終わっていない事に不満を持ちながらも、なんとかなるだろうと楽観的に考えていた。

 サイを見つけて手を振るクラリスに手を振り返した時、校庭の横にある体育館から、怒声が飛んでくる。


「そりゃないだろお前ら! 自分達だけ旨い思いしやがってよ! 俺たちの事はハブろうってか!?」


(ん? あいつらは避難所でいつも文句を垂れ流してる役立たずか)


 体育館から数十人の大人が歩いてくる。皆が不満そうな顔だ。

 サイは避難所で働かない体育館の人間の事を、人間として見ていなかった。故に体育館に行く事を忘れていた。避難所で働いているステータス持の者は校舎の教室などにいることが多く、彼らしか呼んでいなかったのだ。

 それにしても、働かないで飯を食わせろなんて都合が良いな、とサイは見下しているが、クラリスは誠意を込めて謝罪している。


「ごめんなさい、浅はかだった。勿論貴方達の分もお昼の食事で――」


「言い訳なんていらねんだよ! そもそもお前らだけ校舎を使ったり、この不平等なシステム自体気に食わねぇんだよ」


(生かして貰っている事にも気付かずに、よくもそんな事が言えるな。邪魔だから僕としては今ここで殺しても構わないのだけど……)


 しかし。

 サイは他の人々を見る。避難所の為に働いている者たちは皆、申し訳ないとでも言うように落ち込んだ表情をしている。彼らは自分達には一般市民を守る責任があるとしているのだ。

 因みに、伶奈だけは文句を言う男達を、殺意のこもった目で睨みつけているが。

 例外はさておき、サイは自分も大勢の優しいヒーロー達の真似をしようと、落ち込んだ表情を作っておく。迷った時は多数派の真似をしておけば大抵切り抜けられる。


「けっ、とにかく、俺たちも混ぜて貰うぜ」


 そう言って男はクラリスから肉の皿をひったくる。

「あ、それはサイの――」

 だがクラリスの言葉も無視して、男は肉を口に入れた。

 また、他にもついて来ていた大人達は置いてある皿を勝手に取ったり、優しいヒーロー達から受け取ったりして各々食事に混ざり込んだ。


(まぁ、避難所の食事は少ないしな。こういうことはこれからも起こるだろう)


 だから避難所生活は不合理なんだと呆れながら、サイはクラリスの元へ再び歩み寄るが、次々に呻き出す大人達を見て再度足を止めた。


「ぐぅ、ぁあぁあ」

「うぁあ……」


(まさか!)


 コカトリスの肉を食した大人達は皆、次々に体を押さえながら、体を膨張させ、その身を溶かしながら地に堕ちて行く。


「きゃぁああ!」


 そのグロテスクな光景を見た人々は叫びながら後ずさる。


「うわ、うわぁあぁ!」

「うっ……おえぇぇっ!」


 まさに阿鼻叫喚。

 肉を食べてなんとも無かった人々も嘔吐し、肉を食べようとしていたステータスを持たない者は恐怖で皿を落とし、人が溶ける光景に目を見開きながら後ずさる。

 そして肉を同時に食べた十数人の大人達は今も体を、肉を、骨を溶かしながら原形を留めずに絶命する。


(そうか! ステータスか! 持つものは魔物を食せ、持たざる者は食せない。つまりステータスを持って初めてティスノミアの常識に当てはまるんだ)


 ただ一人、サイだけが全てを理解して満足した。

 それがわかればコカトリスの丸焼きに何の憂いもなく噛み付ける。サイは溶ける人々を眺めながら呑気に昼食を取り始めた。コカトリスの肉は避難所のどの食事よりも美味だった。





「最低だ!」


(ん? 僕のことじゃないよな)

 サイは誰もが食事の手を止めている事に今更気が付いて顔を上げた。


「違う……いや……どうして、なんで…………違う…………私は……」


 クラリスは涙を流しながら戸惑っている。どうやら人が死んだ事を自分のせいだと思っているらしい。

 対するステータスを持たない者達は、クラリスが彼らを殺したんだと叫んでいる。


「お前なんて信じられない!」

「異世界人め! 最初から私達を殺すつもりでここにいたんでしょう!?」

「出て行け!」

「お前なんて死んじまえ!」


(そうか、自分達で食事に混ざりに来たのに、責任はクラリスに押し付けるのか)


 サイは彼らの醜い性質を改めて知った。

 振り向いてみれば、ステータスを持つ者達も、クラリスの事を庇えないと目を背けている。中には自分も死ぬんじゃないかと顔を青くして、必死に肉を吐き出そうとしている者もいる。


(そうか、優しいヒーロー達も地球の避難民が大事か。なんでも知ってるはずの異世界人が、魔物の肉が人を殺すと知らずに食べさせてしまった。彼らの中ではこれはクラリスの罪なのか)


 サイは人々の性質や倫理観を記憶し、整理する。

 地球が異世界と混ざったあの日から、今までの常識は変わり果て、人の思考パターンや行動パターンにもズレが生じていた。

 だからサイが今まで積み上げて来た知識は、無駄ではないが偶に役立たない。

 故にこの場でサイがクラリスをフォローしたところで、平和に収まる気がしなかった。


 ならばこれからどうしようか。

 サイは珍しく悩む。

 どうするのが僕の価値観に最も適しているのか。


 糾弾される哀れな少女を見て、ひたすら考え続けるのだった。

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