最終章 その1

 円形広場へ続く螺旋階段を昇る。


 君たちは途中で、とある世界が粉々に砕けていく幻を見るだろう。

 怪物の咆哮。戦士たちの絶望。

 そして半身を永遠に失った誰かの胸が潰れるような悲しみ、そして嘆きを感じることもあるかもしれない。


 螺旋階段の終点、円形広場では、大剣を背負った漆黒の鎧の騎士が待っていた。


「君たちは私を止めるのか?」

アリアナ:「……止めます。貴方の悲しみは伝わってきました。正しく終わらせるのはあなたの悲願かもしれない。でも……それでも。生きながらえて可能性を求める命を、絶ってはならないから!」



ティア:「……これからも生きる者たちの未来を、笑顔をあなたの一存で奪わせたくない……だから、止めます」



紫苑: 「これが、君たちが望む未来だ」



 それは霧と桜の帝都が衝突せず、ロアテラに喰われた後の未来。


 漂白された世界に無数の影がさまよう。騎士たちは永劫の戦いに疲弊し、やがて剣を捨てた。残る者は全て魂の輝きを喰われ影絵の存在と化した。

紫苑:「これがこの世界の未来だ。それでも私を止めるというのか?」


アリアナ:大きく息をつく。きっ、と漆黒の騎士を見据えた。


「最後の一人になっても、剣を欲する人がある限りその戦いは無駄じゃないわ。だから全ての人が望んだならともかく、いま”世界”を安楽死なんかさせない。そんなの平和じゃない」

大剣を構え「行きます!」



ティア:「その未来が確実に来るものであったとしても、いまここで終わらせてはいけないのだということはわかる」

戦闘の体勢に入って「だから、戦います」


紫苑:霧の騎士、仮面の騎士の声に答え、漆黒の騎士はその大剣をかまえる。

「了解した。君らがこのような未来をあえて望むならば、私は容赦しない。正しい世界の終わりを拒否する者を討伐する。主よ、我に力を」




《第1ラウンド》

監督:エネミー紫苑はガーデン1に配置します。アリアナさんがガーデン2で、ティアさんがガーデン6ですね。というわけで、まずは舞台のセットルーチンから。


<セットルーチン>

 「これが君らの未来だ」

 滅びた世界の影の騎士たちが2人に斬りかかる。

 ガーデン1、4、にマーカー設置。このガーデンにいる間は防御力1減少。


監督:ではチャージ判定お願いします。


アリアナ:4B6 → 1,3,6,2


ティア:4B6 → 4,3,6,5



監督:では、行きますよ。

 まずアリアナさんへ向かって、「黒き絢めきは刃の如く!」


 ガーデン2へ移動して、キャラクター1体に[アタック判定:[2+移動したマス数]ダイス]を行う。その後、あなたは1点のダメージを受ける ですね。

というわけで、3ダイスアタック判定で、こちらは1点ダメージかな。


紫苑:3B6 → 4,3,5



アリアナ:全部当たっとるので「過去よりの啓示」を使います!

 キャラクター1体が振ったダイスのうち、1個の出目を1増加するか減少させる。
3を2にしますー
。2点ダメージでHP16→14



監督:では、もう一度さらにアリアナさんへ。

「黒き絢めきは刃の如く!」



アリアナ:おおう

ティア:とつぜんのアリアナさんへのしゅうちゅうこうげき!


アリアナ:ひーーー



紫苑:2B6 → 6,6



アリアナ・ローレンス:きゃー


監督:移動しないから、と言おうとしましたが、殺意高かった。。。


アリアナ:殺意が高いです!



アリアナ:ではこちらは3の「希望とは隣に立つ者のこと!」を使用します。

 アリアナとティアさんの耐久を+2しますー。それで相殺!ティアさんは耐久を18にしてください


監督:(るるぶチェックして)おお、四つ葉カウンター。了解です!


アリアナ:はーい、四つ葉カウンターいっこゲット!



監督:では、もう一度アリアナさんに、「黒き絢めきは刃の如く!」 (殺意高い)


アリアナ:きゃーきゃー


紫苑:2B6 → 3,2


アリアナ:1点ダメージ!14→13


監督:さすがに3度同じ攻撃は通じなかったか。。。


ティア:ティア耐久力18にさせていただきました、アリアナさーん!


アリアナ:「み、見切った……!」


ティア:ステラナイツには二度みた技は通じないのですね(たぶん)


アリアナ:セイントなのですよ!


監督:では最後のスキル、次はティアさんへ。


ティア:(防御の姿勢を取る)


監督:「オダマキの花言葉は!!!」

ティア:断固として勝つ!!!(言いたくなるよね)(今回は敵ですよ)


アリアナ:こわこわ!


ティア:エネミーが風のごとくこちらにっ


アリアナ:黒のオダマキこわい


監督:紫苑ですから、ご挨拶がわりに。


ティア:紫苑さんですもんねえ(しろめ)



監督:移動後にキャラクター1体に[アタック判定:2+5ダイス]を行う。その後、あなたは4点のダメージを受ける、ですね。


紫苑:7B6 → 5,3,6,2,5,5,2



ティア:あっさついたかい。えーとこのままだと5ダメージですね??でも回避手段ないのでこのまま受けます(服がじゃっかん破ける演出とともに)。


監督:攻撃したとたん、目が合うとか。


ティア:そういや紫苑さんカブトかぶってらっしゃいます??


監督:ますます。顔は見えません。


アリアナ:そっか……


監督:大きなダメ与えたら、かぶと取れたことにしていいですよ。


アリアナ:おお、それは熱い



ティア:見えないはずの冑の奥の目が合ったような気がした。その瞳は何を語りかけたいのだろうと思ったとたん、すごい衝撃がやってきた。

「……っ!」



監督:では、こちらの攻撃はこれで終了です。


アリアナ:5ダメかー。さっき回復しといてよかった


ティア:ですね<回復


アリアナ:仲良くHP13……


ティア:18-5で耐久力13に減少


アリアナ:はい、では、アリアナのターンなので、予兆をお願いします
。


<予兆>

監督:暗闇の中、騎士の大剣に紫電が宿る。

 剣から放たれるは、目もくらむほどの明るさの雷電。

 紫苑と同じガーデンにいるステラナイツ全員とエネミーの対角線上にいるステラナイツ全員がアタック判定6ダイスです。



アリアナ:つまり6と3かー。1と4が防御-1、6と3が6ダイス。

 では、6の「幸福の内に散りなさい」

 ロングレンジ攻撃で紫苑さんを狙います。さらにダイスブースト3個分!よって、2+四葉1+ブースト3で6ダイスで判定します!


監督:おお、ダイスが増えていく!!!


ティア:ティアからもブーケでダイスブースト送らせてください!


アリアナ:あ、じゃあ一個つかわなかったことにしましょうか。(上限3のはず)


ティア:あーすみません、ではアリアナさん1つ下げていただくかんじで……


アリアナ:はーい!ではティアさんの方に向いて

「有難うございます!支援感謝します!」と。


アリアナ:さて、いきますよー。6B6 → 6,1,3,2,6,6

監督:こちら防御力3ですので。


アリアナ:よし、4点!


監督:了解です。そのまま4点入ります。ロングレンジということで、できれば演出欲しいですね。


アリアナ:そうですね。では大剣を構え、気合一閃紫苑さんに向けて振りかぶります。

「そちらの騎士様避けてくださいね!」


ティア:ティアはその言葉を聞きつけてすばやく後ずさります。

監督:剣から何かでます?


アリアナ:琥珀色の光に乗って、シロツメクサの小さな花びらが刺さるように飛びます。鎧の間を縫って刺さる感じ。

ティア:(ちくちく痛そう)


監督:痛いけど多少の痛覚とか麻痺してそうな。


アリアナ:ああ(しくしく)


ティア:しくしく


監督:泣かれている。。。


監督:花びらは漆黒の騎士の周りを舞う。手応えはあるものの、騎士は微動だにせず。


アリアナ:「一撃で倒れるとは思っていません!次の手を!」



アリアナ:では、1の「騎士のたしなみ」行きますー。

 防御力が下がるけどとりあえず行く!ガーデン1に移動ののち、アタック判定2ダイスです。ブーストするよ!


監督:了解です。


アリアナ:では、ダイスブースト3回分! 5ダイスでアタック、紫苑さんに!


  5B6 → 6,5,4,4,1


  4点!


監督:斬り合って、一撃入った感じ。


アリアナ:「はぁあああ!」大剣を構えて走り、その勢いのまま横なぎに剣を払う!硬い。あちらも大剣を使うがゆえに、刃は少しそらされた!


アリアナ:防御力さげておきます


監督:「そちらもやるな。さすが誓約生徒会」ほくそ笑む顔が見えた気がした。
アリアナ:胸が痛むが、戦うしかない。以上ですー。



監督:では予兆を発動させます。

 暗闇の中、騎士の大剣に紫電が宿る。剣から放たれるは、目もくらむほどの明るさの雷電。紫苑と同じガーデンにいるステラナイツ全員とエネミーの対角線上にいるステラナイツ全員がアタック判定6ダイスです。



ティア:エネミーの対角線上ということはガーデン3ですかね?


監督:ですね。3と6です。


アリアナ:あ、もしかして、私のターンが終わった時点でティアさんが動いてないとダメージが入るのでは?


ティア:あっこれ先に移動してないとだめなやつですね?! 

 ということでティアには移動手段がありません!(ちーん)

監督:そうですね。では行きますよ。



監督:暗闇の中、騎士の大剣に紫電が宿る。

「我が剣よ。正しい世界の終わりを拒否するものを滅せよ!」

 剣から放たれるは、目もくらむほどの明るさの雷電。



監督:ティアさんにアタック判定6ダイス。


アリアナ:よけてぇぇぇぇ!


紫苑:6B6 → 1,1,3,2,6,6


ティア:3ダメージですね!
耐久力13→10に


監督:ちょっと演出もらってよいでしょうか。



ティア:いつかみたような記憶のある雷電。正しくは記憶のなかよりも明るいものだったけれども。しかしそれに怯えている余裕はない。あわててそれを避けるが、籠手で防ぎきれなかった分の衝撃がやってくる。



ティア:演出こんなかんじでよろしいです?


監督:はい、ありがとうございます。では、ティアさんのターン!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る