物忘れ。



忘れ物

あそこに置いて来た

あれが無くちゃ

鼓動は止まってしまうのに



刺された傷はとても疼く



今日僕は

血を流して倒れてしまいそうな

ただそんな気持ちでした


遺失物の管理者は

とても横柄に

要らないものだから無くしたんだ

そう呟いてる


そうかもな  そうだよな

それでもどっかが傷んだ気がする


空っぽの宝箱に

今度は誰が入れてくれるのかな

温かいモノを


錯乱してる様な頭で

僕はその事について話す事をやめた

僕であるために



哀しみは声を引き千切る

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