エピソード 4ー2 武術大会
誕生祭初日に開催されるのは、野外ステージで開催される武術大会。
その内容はインクの塗られた軽い木剣で戦い、相手を場外に追いやるか、胴体に色を付けた方が勝ちという比較的平和な、一般人にも楽しめる内容である。
一般人にも楽しめる内容である……はずだったんだけど……
「なんだこれ」
トーナメント表? と疑問符を付けたくなるような表を見て、俺は思いっきり首を傾げた。
実は武術大会についてはソフィア達武闘派に一任していたのだけど……これはいくらなんでもない。せめて最終チェックくらいはするべきだったとため息をついた。
ちなみに、それほどまでに俺が呆れたトーナメントの組み合わせは、抽選で番号を決め、その番号の回戦までシード扱いで、一回戦はソフィアvs一番である。
……うん。意味が分からないと思うので、もう少し砕いて説明しよう。一回戦は、ソフィアvs一番の選手。二回戦は一回戦の勝者vs二番の選手と言った具合だ。
一番を引いた場合、参加人数から一人引いた回数を勝利しないと優勝できず、最後の番号を引いたら一勝しただけで優勝してしまう。どう考えても不公平だと文句が噴出するだろう。
そう思って野外の特設会場に入ると、予想どおり多くの武芸者が不公平だと文句を言っていた。自分を一番に戦わせろ、いや、俺が一番だ――と。
「……どうなってるんだ?」
呆気にとられながら関係者席の隅っこに座る。
「なんかね、学園の魔女にして大陸最強のロリ巨乳。ザッカニア帝国の騎士団を瞬殺したなんて噂が広まったらしくて、各地の腕自慢が参加してるらしいよ?」
おもむろに、俺の疑問に答える声。見れば、隣の席にアリスが座っていた。
「アリスも来てたんだな」
「うん。アオイにシロちゃんのことを聞いてみようと思って」
「なるほど、考えることは同じか。……で、各地の腕自慢が参加? ソフィアと戦いたいって腕自慢が、自分を一番にしろって騒いでる訳か?」
「そうそう。無謀だよね~」
「……たしかに」
俺なら間違いなく最後を希望する。だって、それでも勝てる気がしないし。なんて思ってるあいだに抽選のルールが変更され、一番を希望する20人で、1~20番を決める決める抽選をおこない、後半を希望した残りの20人は、21~40番を決める抽選となった。
なお、負けた人達は、敗者復活戦で普通のトーナメントをおこなうらしい。なんかもうどこから突っ込んで良いのやら……なんて思っている内に番号が決まり、一回戦が始まった。
「ついに始まりました! リオン様の誕生祭初日のメインイベントである武術大会! 実況は僕、セルジオが担当します!」
舞台袖でセルジオが名乗りを上げた。少し思惑があって、イベントの司会は全てセルジオに頼んだんだけど……うん、なかなか様になってるな。
ちなみに、彼の声がここまで聞こえているのは、コンサートの時に使ってる、アリスが組んだ紋様魔術のおかげである。拡声器って呼んでいるけど、性能は素晴らしい。歌声を届けるのにも耐えうる、最高の音質を届けてくれる。
「それでは最初の挑戦者はザッカニア帝国からやってきた熟練冒険者、ベクターだ!」
セルジオの紹介を受け、屈強そうな大男――ベクターが舞台に上がる。かなり体格が良く、セルジオの紹介どおり強者っぽい気配が漂っている。
「そしてそして、その挑戦を受けるのは、グランシェス家の愛らしき幼女。学園の魔女にして、ザッカニア帝国の騎士団を壊滅させた大陸の覇者、ソフィア嬢だ――っ!」
しかしこのセルジオ、ノリノリである。と言うか、愛らしき養女と言うくだりの発音が微妙に違った気がするのは……気のせいなのだろうか?
なんて思っているあいだにソフィアが舞台に上がり、観客席から歓声が上がる。だが、それは観客のおよそ半分程度。残りはソフィアのことをあまり知らないのだろう。
白と黒を基調としたゴシックドレスを身に纏う、ビスクドールのように可愛らしい姿を目の当たりに、観客席からは戸惑いの声も上がっている。
――が、試合が始まれば問題は解決するとばかりに、セルジオは試合開始を宣言した。
「お嬢ちゃんがソフィアか?」
「うんうん、ソフィアは、ソフィアだよ?」
ベクターと相対し、ソフィアは可愛らしく答える。その姿は、状況をまるで理解していない無垢な幼女のようだけど……たぶん、相手を油断させるための演技なんだろうなぁ。
「ふむ、噂どおりの幼女だな。本当にザッカニア帝国の騎士団を打ち負かしたのか?」
「ん~、それはアリスお姉ちゃんのことじゃないかなぁ? ソフィアも騎士を倒したけど、ほんの少しだけだよ?」
……うん、たしかにほんの少し――たった十人くらいだな。一対多数で瞬殺だったけど。なんて、俺の突っ込みが届くはずもなく、二人はにらみ合ったまま会話を続ける。
「ほう……本命は別にいるのか。ならば嬢ちゃんを倒し、本命に挑むとしよう。そうして、俺が最強の名を手に入れる。いざ尋常に――消えたっ!?」
ベクターが口上を述べた瞬間、ソフィアはダッシュをかけて背後へと回り込んだ。ソフィアが得意とする、相手の心の隙を突いた不意打ちだ。
そして、ソフィアはベクターの背中を短剣で一撫で――せずに指で突いた。
「おおっと、ソフィア選手、速攻で背後に回り込みながらも、相手に攻撃を加えなかった。これは一体どうしたことだ――っ!?」
実況しているセルジオの声が響く。
「これは実戦じゃなくて、模擬戦だからね。今のはサービスだよ?」
最強になるためにソフィアを倒すと宣言したベクターに対し、実戦じゃないから手心を加えてあげると微笑む。ソフィアが鬼畜過ぎる。
当然ながら、ベクターの顔が真っ赤に染まった。
「――くっ、スピードは速いようだな。だが、その華奢な身体では、我が一撃は防げまい!」
まるでフラグのようなセリフと共に木剣を振りかぶり――思いっきり振り下ろした。
しかし、そんな大ぶりの一撃がソフィアに当たるはずがない。ソフィアは華麗にステップを踏んで回避――せずに、ハイキックを木剣の腹に叩き込んで、刀身を横に逸らしてしまった。
一瞬の静寂。
ソフィアのとんでもないパフォーマンスに、観客席が沸いた。――が、ソフィアは、その結果に満足していないのか、なにやら小首をかしげている。
「……馬鹿な、蹴りで剣を弾いただと!? ならば、これでどうだっ!?」
今度は単純な振り下ろしではなく、斜め、横――と見せかけての縦と、フェイントを織り交ぜつつ剣を振るう。そんなベクターの連続攻撃を、ソフィアはことごとく蹴りで弾き返す。
「……なぁ、アリス。ソフィアが蹴りで木剣を破壊しようとしているように見えるんだけど」
「奇遇ね。私にもそんな風に見える気がするわ」
「だよな。でも、そんなことありえないよな?」
「ええ、そうね。あの華奢な身体から放たれる蹴りが、木剣を砕くなんてあるはず……」
「――なななっ、なんと、ベクター選手の木剣が砕け散ったっ!」
「「あった――っ!?」」
思わずアリスとハモってしまう。
たしかに、ソフィアならもしかしてという思いはあったけど……ゴシックドレスのスカートをひらめかせ、回し蹴りで木剣を砕く姿はなんと言うか……シュールすぎである。
「俺の負けだ。まさか武器を砕かれるとはな」
「えへへ。おじさんもなかなか強かったよ」
「おじっ!? まあ良い……降参だ」
ベクターが敗北を宣言する。
「ベ、ベクター選手、敗北宣言。よって、第一回戦はソフィア選手の勝利!」
一瞬の静寂。そして、観客席に歓声があがった。
「おおおおっ、さすが学園の魔女だ!」
「可愛いのに強いとか最高だ――っ!」
「ソフィアちゃーん、俺だ、結婚してくれ――っ!」
なんか、色々な歓声が混じってるな。なんでこんなに人気があるんだ――って思ったんだけど、よく考えたらソフィアは年末のお祭りとかでシスターズとして歌っている。
そっち方向でファンが増えているんだろう。
と言うか、誰だよ、どさくさに紛れて結婚してくれとか叫んでるのは。ソフィアは俺のだから上げないぞ? なんて、言ったら、この場にいる男達を敵に回すから言わないけど。
……なんて思っていたら、ソフィアがまっすぐに俺の方を見た。
「リオンお兄ちゃ~ん。ソフィア頑張ったよ~っ!」
ぴょんぴょんと跳びはねながら、無邪気に手を振ってくる。その姿は凄く可愛い。可愛いんだけど……と言うか、可愛いからと言うか、周囲の男達の殺気がヤバイ。
ヤバイんだけど――一生懸命に手を振るソフィアを無視なんてできるはずがないと、俺は立ち上がってソフィアに手を振り返した。それによって、ソフィアの笑顔が向けられている相手を特定したのだろう。漠然とこちらの方へ向けられていた殺気が、俺個人へと突き刺さる。
……ははは、明日から街へ出かけるときは変装するようにしよう。じゃないと通りすがりの男達に刺されるかもしれない。
「お~っと、ソフィア嬢に応えたのは、グランシェス伯爵家当主。ソフィア嬢ばかりか、ハイエルフにしてアリスブランドを経営するアリスティア嬢や、お姉ちゃんにしたい美少女ナンバーワン、クレアリディル嬢とも婚約している、リオン・グランシェス様だ――っ!」
ちょっ、その煽りまくりな解説はなんだっ!?
それは火に油だという俺の予想どおり、視線だけで俺を呪い殺そうとしていた連中が、今は物理的な手段に訴えても殺そうと殺気立っている。
「しかーも、最終日にコンサートを開催するシスターズは全員、リオン様に惹かれているという噂もあるぞ! 一体どれだけの美少女を手に入れたら気が済むんだ、爆発しろ――っ!」
あぁぁぁぁ、なんか私怨が込められてる気がする!?
「こらー、そこの司会! 弟くんを虐めちゃダメでしょ!?」
vip席の方から声が上がる。見れば、アルベルト殿下やノエル姫殿下と並んで座っているクレアねぇが、紋様魔術式の拡声器を持って立ち上がるところだった。
虐められてる弟を助けようと立ち上がる頼もしいお姉ちゃん――的な体(てい)だけど、嫌な予感がするのは気のせいなのかな!?
「おーっと噂のクレアリディル様だ! 美しい銀髪に、翡翠の瞳。そして包容力のありそうな胸。あんなお姉ちゃんに庇われるリオン様、羨ましすぎだ――っ!」
セルジオのテンションがおかしすぎてもはや意味が分からない。たしかに、前からそっち系統では爆発しろとか言ってたけど……さすがにこのテンションは異常な気がする。
とか思っている内にも、拡声器を使った二人の会話は続く。
「弟くんは、領民のために頑張ってるのよ? ちゃんとそこは評価してあげて」
「それはもちろんですよ、クレアリディル様。リオン様のおかげで、この街は、いや、この国、この世界は信じられないくらい豊かになった。それは誰もが理解しています」
「だったら――」
「しかし、それとこれとは話が別。男として羨ましいものは羨ましいんですよっ! せめて、爆発しろくらい言わせてくださいよ――っ!」
むちゃくちゃである。あまりの暴走っぷりに、クレアねぇも顔を引きつらせて……いないな。むしろ、ニヤリと笑った。……あ、これは、気づかれたな。
「民衆があんな風に言っているんですが、殿下はどう思われますか?」
クレアねぇはおもむろに、隣の席に座っていたアルベルト殿下に拡声器を差し出した。
「……ふむ。そうだな。リオンの嫁やハーレム要員はたしかに美しい娘ばかりだからな。と言うか、リズのやつ、最近はリオンのことばかり話してな、腹立たしい」
それ、思いっきり私怨ですよね!? と叫びたいけど、こんな状況でアルベルト殿下に口答えとか許されないので我慢する。
「という訳で、リオンに嫉妬する気持ちはよく分かる。危害を加えることは許さぬが、悪口を言う程度であれば、俺――アルベルト・フォン・リゼルヘイムが許可しよう!」
ちょっ、それはいくらなんでもやりすぎだろ!?
「なんとなんとなんと、この国の第一王子、アルベルト殿下の許可が出ました! さすがアルベルト殿下、民の気持ちを汲んでくださる素晴らしい方だ――っ!」
違う、絶対違う。リズの件で私怨をぶつけてるだけだと思う。
「と言うことで、ミューレの街のみなさん、そして遠方からのみなさんもご一緒に。リオン様、爆発しろ――っ!」
「「「爆発しろっ! 爆発しろっ! 爆発しろっ!」」」
会場にいた
会場に止まっていると収拾がつかなそうだったので、俺は舞台裏へと退散した。
会場の方から聞こえてくる爆発しろコールを聞きながら、俺は選手の控え室の一つ。イヌミミ族に割り当てられた部屋を訪ねた。
手前の壁際には椅子が並べられていて、奥の部分にはござが敷かれている。そんな部屋の一番奥。ゴザの上に座り、紅い瞳を爛々と輝かせる銀色の女性がいた。
イヌミミ族最強にして族長のアオイだ。
「おや、主じゃないか。あたいになにか用か?」
「アオイの試合は何試合目だ?」
「あたいは最後だよ」
最後と言うことは四十番目。ソフィアが一試合にかける時間は秒単位だけど、入場なんかの時間があるから……半刻程度の猶予はあるかな?
「少し話があるんだけど、今でもかまわないか?」
「もちろん、かまわないよ。それで、なにが聞きたいんだい?」
「……ここじゃちょっと」
出来れば他の人に聞かれない場所が良いというニュアンスを込めて周囲に視線を向ける。
「なにやら込み入った話みたいだね。あんた達、あたいが良いって言うまで席を外しな!」
え、俺達が移動するんじゃないの? とか突っ込む暇もなく、イヌミミ族の選手達は分かりましたと部屋から出て行ってしまった。
……まあアオイは族長だしな。控え室から選手を追い出すのはちょっとあれだけど、話の内容を考えたら都合が良いのも事実。甘えておくことにしよう。
と言うことで、俺はアオイの向かいにあぐらをかいて座った。
「実は……シロちゃんが学園で虐められているらしい」
「――なんだって!?」
アオイは片膝をつき、膝立ちで俺に詰め寄ってくる。けど、アリス達で一度経験した反応なので、俺は焦らず騒がず「シロちゃんのためにならないから落ち着いてくれ」と続ける。
それだけでアオイは「うっ」っと、うなり声を上げ、ゴザの上に座り直した。
「……それで、一体どういうことなんだい?」
「まず、シロちゃんのためにならないって言うのはそのままの意味だ。たぶんだけど、シロちゃんは騒動になることを望まないと思う」
「それは……まあ、そうだろうねぇ。だから、騒ぐなってことかい?」
「そういうことだ。内密に問題を解決する必要がある」
「それは分かったけど……なら、どうしてあたいにその話を? 内密だというのなら、知らせる相手は少ない方が良かったんじゃないのかい?」
「イヌミミ族の代表に隠すのは違うだろ? とは言え、今回伝えたのは、別の理由がメインだ。どうも、シロちゃんを虐めてるのは、人間だけじゃないらしいんだ」
「人間だけじゃないって……まさかっ」
「ああ。イヌミミ族の子供も、シロちゃんを虐めているらしい」
「ありえないよっ!」
バンッと、アオイは手のひらでゴザを叩いた。
アオイの気持ちはよく分かる。俺だって、人間がイヌミミ族を虐める可能性は考えていたけど、イヌミミ族がイヌミミ族を虐めるなんて夢にも思っていなかったから。
「だけど……事実だ。少なくとも、俺のところにはそう言った情報が入ってきてる」
あの後、マヤちゃん達から事情聴取をしたので、ある程度の信憑性は確認している。だけど、要領を得ない部分もあって、原因はまだ不明なままだ。
「……にわかには信じられない話だけど、あるじがそう言うのなら事実なんだろうね」
「俺の話をそんなにあっさり信じて良いのか?」
「調べればすぐに分かるような内容だからね。そもそも、あるじがあたい達にそんな嘘をつく意味はないだろ?」
「まぁな」
この問題を握りつぶすつもりなら、ほかにもっとやりようはある。だから、そんな意味のない嘘をつく理由はないと、アオイは理解しているのだろう。
イヌミミ族は武闘派集団ってイメージなんだけど、以外と色々考えてるよな。
「それで、あたいにその話をしたのは、イヌミミ族の子供が、シロを虐めてる理由を探って欲しいってことかい?」
「その通りだ。可能な限り、シロちゃんやほかのみんなに悟られないように動いてくれ」
「ああ。できるだけ普段どおりに振る舞いながら、探りを入れれば良いんだね?」
「そういうことだ。期限は明日の夜まで。無理な場合は……ソフィアの恩恵に頼ることになる。頼まれてくれるか?」
「もちろん、可愛い妹分、シロのためだからね」
「頼む。分かっても分からなくても、明日の夜、屋敷まで報告に来てくれ」
俺はそう言って立ち上がり、控え室から立ち去ろうとする。だけど、部屋を出る寸前、ふと思い出して振り返った。
「そういえば、これから大会に出るんだよな。……勝てそうか?」
「準優勝はあたいが頂くつもりだよ」
「優勝は?」
「……あたいに死ねって言うのかい?」
準優勝は、ソフィアに負けた者達でおこなわれるであろう敗者復活戦の勝者。
ソフィアに勝つつもりはないのかと聞いたつもりだったんだけど……そんな返事が返ってくるとは思わなかった。アオイは最終戦だし、ソフィアも疲れてると思うんだけどな。
でも、そういうことなら、俺の思惑どおりだ。イヌミミ族より、人間――それも幼い見た目の女の子の方が強いってなれば、イヌミミ族を怖がる人も減るだろうからな。
俺はじゃましたなと軽く手を上げ、今度こそ控え室をあとにした。
――ちなみに、あとから聞いた話によると、順位は予想どおり。二人の戦いはソフィアが圧勝。ソフィアがアオイの攻撃を全て受け流した上で勝利したらしい。
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