小さな本音
オレンジの河川敷を 君と二人 歩いた
猛スピードで追い越していく自転車に 驚く様子がどこかぎこちない
いつもは私に合わせてくれる歩幅 今日は君の背中が遠い
突然振り向いた君の顔 揺れるススキ 少しドキッとした
「愛情が相対的だなんて そんなのあり得ないんだ」
いつかの君が言ったね 飾られたセリフ
言葉の過剰包装が愛おしくなる その意味
君の頬の色が教えてくれた もうすぐ日が沈む
いちばん大事なことは そんなに多くない
大切に包まれた素直さ 朱色の気持ちが私に伝染した
君の一つだけの本音 どんなに離れても変わらない愛
その形を確かめるように 私たちはキスをするんだ
溢れる言葉は重なり合う唇の隙間
藍色の空の下で 君からもらったぬくもりを感じる
今日という日にさようなら ここでお別れ
さよなら、オレンジ 私たちの青春の色
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