願う少年と誓う少女〜目指すは英雄!無双の力魅せ付けろ!!
ノーリ
第1話
「、、、、、さぁ、ゲームをしよう。」
真っ白で何処までも続いていそうなそんな空間に一人の少年がいた。
少年は、周りに誰もいないのに、居るはずのその<誰か>に話しかけていた。
「つまらないと、意味が無いと思っていた世界は、残酷で、絶望で溢れてて、いつも厳しい現実ばかり突きつけてくる。諦められる?出来ない。出来るはずがない。それが常識。それがルールだから。
そんな最悪な世界でも、いや、どんなに最悪な世界でも、、
とても、愛しいんだ。」
少年は、全てを優しく包み込む聖母のような顔で言った。
すると、少年の対面に白い人型の何かが現れた。
まるで初めからあったかのように。
そこにあるのが当然というように、
違和感がない。けれど、違和感を抱けないことに違和感を抱いてしまいそうに成程に。
それはあった。
その白い何かは言った。
「汝は、なんなりや?」と。
少年は、笑った。
先程までの笑顔とは違い。
年相応の少年の、まだ赤が向けていない。無垢な笑顔をしていた。
「ようやく、会えた。逢えた。どれだけ今日を待ち望んだか、願ったか、、、、、、、はははははははははははっ!」
少年は心底面白いように、欲しいおもちゃが手に入った子供のように笑った。
「ありがとう、来てくれて。
ありがとう、話してくれて。
問に答えよう。僕は、カイリ。
君を呼んだモノ。
これから、よろしくね。」
こうして、少年と白い何かは出逢った。
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