第十五話 インド大反乱への仕掛け

天竺インドを利用するって、どねーなことか?

天竺のことなんて、日ノ本は勿論、イギリスにも、ロシアにも関係ないのじゃないか」


高杉晋作が尋ねると吉田寅次郎(松陰)が諭す。


「高杉君、目先の事だけに囚われてはいけません。

国の行く末を見ようとするなら、地球全体を眺め、百年先まで考えるべきなのです」


そこまで言うと寅次郎は苦笑する。


「まあ、私も、大久保さんに教えて貰うまで、気づかなかったこともあるのであまり偉そうなことは言えることではないのですが。

皆さんは、私の様に思い込みで失敗しないよう気を付けて下さいね」


寅次郎はそう言うと廻りを見渡してから続ける。


「話を続けましょう。

まずは、天竺インドの状況から。

天竺は、現在、イギリス東インド会社の保護下にあります。

今の天竺を解りやすく言うと、織田信長公の支配し始めた日ノ本の様な状況でしょうか。

足利将軍を奉戴する信長公の如く、イギリス東インド会社は本来の君主ムガル皇帝を奉戴し、様々な天竺の藩を破り、今や天竺を実質支配している状況にあるのです」


「その混乱に付け込んで何かすると言うことですか」


渋沢栄二郎(栄一)が尋ねると寅次郎は少し考えてから答える。


「ある意味は、その通りなのですが、ある意味では違います。

東インド会社が勢力を拡大するまで、天竺は戦国時代の様な状況にありました。

ムガル皇帝は皇帝の跡目争いで武威を落とし、権威はあっても、各藩に対して命令出来るだけの権力・武力はなく、各藩同志が勢力争いする様な状況であったのです。

もし、この状況に介入したならば、混乱に付け込んだと言えたでしょう。

ですが、それは100年近く前の話。

今の天竺は、東インド会社の支配下にあり、ほぼ全域が支配されている状況であります。

ですから、つい最近までの天竺は混乱状況にあるとは言えませんでした。

だから、混乱に付け込むという言い方は正しくありません。

ですが、渋沢君の指摘が正しい部分もあります。

天竺全域を事実上支配するイギリスですが、イギリスは大きな失策を犯しました。

東インド会社は、天竺に善政を敷かなかったのであります。

天竺に住む人々を幸せにせず、貧しくし、己の利益の為に、その富を奪うまつりごとを実行しました。

それ故、混乱はありませんでしたが、付け込む隙は存在したのです」


「ひどい話じゃ。国を奪われただけでのう、その上で、富まで奪われ、生きるのも苦しゅうなるたぁ」


晋作が溢すと寅次郎が頷く。


まつりごとを行う者は決して私利私欲に走ってはいけません。

どんなに、力を持っていようと、民草が一揆を起こせば、それだけで国力は低下します。

支配を永続させたいのならば、為政者と民草、その双方が満足出来る状況を作る必要があるのです」


寅次郎が説明すると、栄二郎が指摘する。


「イギリスには、確か、分割して統治せよという言葉があったと思います」


栄二郎の言葉で、寅次郎の頭に、平八の夢で見た分裂した日本の姿が浮かぶ。

あるいは、日本の分裂はイギリス側の策略であったのかもしれない。

その様な未来にしない為にも頑張らねばと、寅次郎は決意を固くすると、寅次郎は頷き、話を続ける。


「なるほど、渋沢君は、良い事を教えて下さいました。

イギリスは天竺が反乱を起こせないように、天竺にある様々な、宗門(宗教)、人種、文化、階級、勢力を対立、反目させ、イギリスに反抗出来ない体制を作ろうとしていたという事ですね。

実際、天竺は広大であり、人種、宗門、文化、階級、言葉までが大きく異なり、互いに言葉が通じない地域も存在すると聞いております。

それをイギリスは利用していたようですが、今回、イギリスは天竺に住む人々の意向を疎かにし過ぎました」


寅次郎がそう言うと、岩崎弥太郎が口を挟む。


「それだけではのうて、もしかしたら、その不満に火を付けて回った人間がおるのじゃないか」


「何もしなくても、既に火種は間違いなく天竺にあり、燃え上がることは確実でした。

恐らく、天竺は、このまま放置しても来年辺りに、反乱が起きて、天竺全土が大混乱となったと私は考えております」


寅次郎は平八から聞いたインド大反乱の話を思い出す。


「我々は、その事実をロシアに教え、天竺の反乱を誘導し、利用することを提案したのです」


「じゃけぇ、天竺で反乱が起きたところで、それがロシアとイギリスの戦いにどねーな影響があるのか、わからんのじゃが」


晋作が首を捻ると寅次郎が説明を続ける。


「天竺はイギリスに取って重要な保護国であります。

イギリスは天竺で栽培された綿花を原料として、綿製品を作って輸出して富を蓄えております。

清を弱体化させたアヘンを栽培させているのも天竺です。

イギリスにとって、天竺は失う訳にはいかない土地なのであります」


「だから、そこで反乱が起きれば、イギリスは兵を送らざるを得ないということですか」


栄二郎が指摘すると寅次郎が嬉しそうに頷く。


「その通りです。渋沢君。

ここ、ヨーロッパからイギリスが天竺に兵を送ろうとすれば、イラク・ペルシャなどの中近東経由の陸路で送るか、アフリカを回って兵を送らねばなりません」


だが、クリミア戦争の最中に中近東経由で兵を送ることは困難。

そもそも、イギリスがクリミア戦争に参加したのは、インドへのルートを確保する為という側面もあるのだ。

その点、この地域が戦争中では、陸路でインドへ兵を送ることは難しい。

更に、地中海と紅海を結ぶスエズ運河も、まだ出来ていないので、イギリスがインドに海軍を送ろうにも、アフリカを回って長距離移動する他はない。


「この様な状況ですから、いかな大英帝国と言えど、ヨーロッパから天竺の反乱を鎮圧する為に兵を送ることは困難なのです。

となれば、天竺の東インド会社だけで反乱を鎮圧出来ないのならば、イギリスは清国などに送っている兵を天竺に向かせるしかありません」


「そうすると、イギリスは日ノ本や清にちょっかいを出す余裕ものうなるということか」


「その通りです。高杉君。ですが、大久保さんがロシアに与えた策はこれだけでは終わりません。

大久保さんと慶喜公は段階的に天竺を動かす策を与えていたのです」


そう言うと、寅次郎はインド大反乱計画を生み出した一橋慶喜と大久保一蔵に改めて感心する。

平八から、インド大反乱が起きることを聞いていた寅次郎はインド大反乱が起きるまで、クリミア戦争を引き延ばす方法を考えることしか出来なかった。

クリミア戦争中に、インドで大反乱が起きれば、イギリスはいつまでもクリミア戦争に関わっている余裕がなくなるはずだ。

そうすれば、ロシアは有利な状況でクリミア戦争を終わらせることが出来るだろう。

それが、寅次郎の策であったのだ。


だが、あの二人は反乱そのものを自ら起こす方向に発想を転換していた。

考えてみれば、慶喜公は家康公の生まれ変わりと言われ、平八の夢でも、大政奉還など奇手を用いて、倒幕の流れを変えようとした人物。

それに対する大久保さんは、偽勅で倒幕を発し、錦の御旗を押し立て幕府を追い詰めた人物。

全く、謀略においては、自分は彼らに敵わないと思いながら、話を続けることにする。


「まず、最初にロシアに伝えたのは、天竺で不満が重なり、反乱が起きそうであるという事実であります。

これは、ロシアが調査すれば、解ることでありますし、ロシア側への負担はほとんどありません」


「まあ、負担がないならやってみようかと考えるじゃろうな」


「そして、天竺に火種があるのを確認出来たならば、それに油を撒く方法を教えました」


「どんな手ですか」


「まずは、流言飛語。

天竺に不満が高まり、間もなく天竺全土で一斉蜂起が起きるというものであります。

ロシアを支配しているのは白人ですが、ロシアは他の人種・民族も支配している多民族国家。

天竺に住む人々と似た外見の人々を送り込み、この様な情報を民草の中に流すことは、さして難しくはないはずなのです」


「げに不満があるところに、その不満を解消してくれるかもしれん一斉蜂起の噂。

そりゃあ、信じるろうね。

そして、反乱が起こると皆が思えば、反乱は起きやすうなるということやな」


「その通りです。岩崎君。

そして、この時、大事なのが二点。流す噂に、時と目的を与えることであります。

『いつ』反乱が起きるか分からなければ、反乱は散発的な物となり、各個撃破される恐れがあります。

だから、噂の中に、いつ反乱が起きるという情報を追加することを勧めたのです。

2か月後に反乱が起きる、1か月後に反乱が起きるという様に。

そうすれば、天竺の人々は、その噂を信じ、段々、その気になっていくであろうと伝えたのであります」


人は信じたいことを信じるものだ。

そんな中、状況を一変させる変化が起きるという噂が段々近づいて来れば、その気になる人間も少なくないだろうと栄二郎は納得し、寅次郎に尋ねる。


「そういうことですか。わかりました。

ところで、もう一つ、目的と言うのは何ですか」


「反乱が起きたら、まず、イギリスの武器庫を襲撃するらしいとの噂を流すよう勧めたとのことです。

イギリスの強さの秘密は武器の性能であります。

彼らは圧倒的に優れた鉄砲と大筒、蒸気船を持っているから強いのです。

そして、イギリス東インド会社の傭兵と天竺に住む人々では、天竺に住む人々の数の方が圧倒的に多い。

武器さえ奪えば、彼らは十分に戦えるのです」


「そりゃあ、武器さえ奪えりゃあ、どうにかなるじゃろうね。じゃが、どねーして襲撃させるんか」


「提案したのは、イギリス東インド会社の武器庫のある街に、大量の武器を持ち込み、噂を流したロシア人達がサクラになって、反乱を煽ることだと聞いております。

一斉蜂起当日、馬車などで隠していた大量の武器を広場などに持ち込み、イギリス人から国を取り返せ!武器庫を襲え!武器を奪えば、国も取り返せると叫ぶよう勧めたとか」


「確かに、そうやって不満があるとこをサクラで煽れば、民草は流されるろう。

その上で、民草が一斉に武器を持って立ち上がれば、少数の兵では太刀打ち出来んやろうな」


岩崎弥太郎が唸ると、栄二郎が指摘する。


「それで、天竺に持ち込まれる大量の武器というのは、我らがロシアにライフル銃を売ったことによって、使われなくなる古いロシアのマスケット銃ということですか」


「その通りです。渋沢君は、実に鋭い。

ロシアが天竺に持ち込むのは、本来なら捨てても良い様な旧式の銃ばかり。

輸送費、弾薬や火薬は必要になりますが、それでも、ロシア側の負担は少なめです。

ですが、それでも一揆衆が鉄砲を持って、武器庫を襲撃するとなると、効果は絶大であります。

更に、それをイギリスの武器庫のある全ての天竺の都市で一斉に蜂起させますから、イギリス人達は兵力を集中させることさえ出来ず、天竺で孤立することになるでしょう。

となれば、天竺に駐留するイギリスの人々は、天竺の外からの援軍を待つしかなくなる」


高杉晋作、渋沢栄二郎、岩崎弥太郎の三人は、ヨーロッパに来る途中で、中継地として、インドにも立ち寄っている。

あの大量にいた雑多な人々が武器を持ち立ち上がるとすると、それは悪夢以外の何物でもないと考えていると寅次郎が続ける。


「ここまでが第一段階です。

ここまでうまく行けば、ロシア側も積極的に動く気になるでしょう。

そこで、天竺が混乱している間に、反乱の統一性と正統性を確保するのです」


「ムガル皇帝を救出するんじゃのぉ」


本当は救出ではなく、誘拐に近いものであることを理解している晋作は皮肉に笑う。

平八の見た世界線におけるインド大反乱では、インド傭兵(セポイ)が中心となって反乱を起こし、まず首都デリーを占拠。

ムガル皇帝を奉戴しイギリスに宣戦布告したという。

だが、ムガル皇帝のいるデリーは4か月でイギリスに奪還され、ムガル皇帝は流刑となってしまう。

その為、それから2年もの間、反乱は続いたものの、反乱は統一性を欠き、ムガル帝国は名実ともに滅び、インドはイギリスに直接統治されるようになる。

その予言を聞いていた大久保一蔵は、ムガル皇帝を確保し、誘導するべきだとロシア側に進言したのだ。


「その通りです。高杉君。

大久保さんは、天竺人に偽装したロシア人部隊を編成し、ムガル皇帝を奉戴することを提案しました。

イギリス側にムガル皇帝を確保されてしまえば、反乱の統一性、正統性が失われてしまいますからね」


そう言って、寅次郎は一息吐くと続ける。


「そして、ロシアがムガル皇帝の奉戴に成功すれば、反乱は最終段階に達します。

天竺全土がイギリスに対して蜂起している状況で、ムガル皇帝がイギリスからの解放を求めて、ロシアへの援助を要請するのです」


「なるほど、そういうことですか。

天竺はイギリスが決して失う訳にはいかない土地。

そこに、天竺の民草と協力したロシア軍に侵攻される訳にはいかない。

それが嫌ならば、オスマン帝国から手を引けとロシアはイギリスに交渉を持ち込む訳ですね」


「そうです。渋沢君。

天竺はイギリスに利益を齎す土地。

それに対して、オスマン帝国から直接イギリスが得る利益はありません。

天竺とオスマン帝国を天秤にかけさせれば、イギリスをオスマン帝国から手を引かせることも難しくはないでしょう」


寅次郎がそう言うと晋作が不満げに尋ねる。


「じゃが、先生。

それなら、イギリスは天竺とオスマン帝国のどちらかを選ぶのじゃのうて、ロシア本国を叩いて、ロシア皇帝に降伏させりゃあええのじゃないか」


「なるほど、確かに、そういう手もありますね」


晋作の提案に寅次郎は考えながら、話を始める。


「ロシアの首都サンクトペテルブルグは海沿いの街であります。

だから、イギリス海軍が、サンクトペテルブルグを攻めることは可能ではありますね。

ですが、サンクトペテルブルグのある海は冬には凍ると言います。

となると、セヴァストポリ要塞攻略の時の様に、長期間、海からサンクトペテルブルグを攻めることは不可能であります。

更に、問題があります。ロシアの土地が広大であるということです。

もし、イギリス海軍がサンクトペテルブルグを急襲し確保に成功したとしても、その時にロシア皇帝を逃がしてしまえば、大きな陸軍を持たないイギリスがロシアに攻め込むんで、ロシア皇帝を捕らえる事は、ほぼ不可能。

むしろ、ロシア本土に深く攻め込めば、イギリスの方が深手を負うやもしれません。

そう考えると、イギリスがオスマン帝国と天竺を無視して、ロシア本国に攻め込む可能性は低いと思われます」


寅次郎が考えた末に晋作の提案を否定する。


「それならば、イギリスはロシアに妥協せざるを得ない状況になりつつあるということですか」


「天竺には、ロシア軍自身が侵攻しなくとも、ロシアのばら撒いた武器があり、更に、天竺の民草が武器庫から奪ったイギリスの最新武器がある。

その上、ムガル皇帝の身柄はロシアが確保していますから、ロシアは幾らでも反乱を煽り、天竺でイギリスを消耗させることも可能だと思われます」


寅次郎が答えると栄二郎が更に尋ねる。


「ロシアがオスマン帝国を倒してオスマン帝国の領土を奪い、更に天竺でイギリスを消耗させる。

そんなことをすれば、今度はロシアが強くなり過ぎませんか」


栄二郎が強大になり過ぎたロシアの目が日本に向かうことを恐れて尋ねる。

何しろ、日本はロシアからアラスカを購入している。

実際は、ロチルド男爵からの借金だったとしても、ロシア皇帝には日本に金が豊富にあると認識されてしまっているのだ。

だが、その不安に寅次郎は落ち着いて答える。


「その様なことはありません。

私はロシアを見てきました。

そして、ここヨーロッパに来て思うのですが、ロシアの産業の発展は、イギリス、フランスと比較すると大分遅れております。

ロシアでは、イギリス、フランスの様な高性能の武器を自分で作る技術がありません。

民草も、ヨーロッパの人々よりもずっと貧しい。

そして、貧しく、貧弱な武器しか持たない国が勝ち続けることは困難であります。

ロシアは産業の発展に力を入れ、それに成功しなければ、必ず、イギリスの逆襲を受けることとなるでしょう。

そうして、ヨーロッパでイギリスとロシアがしのぎを削る時間こそが、日ノ本にとって貴重な時間なのであります」


寅次郎がそう言うと岩崎弥太郎が頷いてから尋ねる。


「その間に、日ノ本は交易で儲け、産業を発展させ、富国強兵を成し遂げるということじゃのぉ。

ところで、先生、イギリスとロシアの争いに一段落付くまでは、穀物や武器弾薬の値は上がると見て間違いないろうか」


そう聞かれて、寅次郎は、平八の夢ではクリミア戦争後、穀物の価格が暴落したことを思い出す。


「確か、今、アメリカでは、ヨーロッパの情勢不安から穀物が大量に買い込まれ、その買い付けに応える為に、毎年、穀物の生産量を増やしていると聞いております。

ですから、パリ講和条約の際に、クリミア戦争が終わるかもしれないと思われた時には、穀物の値が一旦下がったはずです」


「ええ、丁度、その頃、武器をロシアに売るのも難しゅうなってきたき、安うなってきた穀物をようけ買い付けたのやよ」


「そうですか。それならば、気を付けて下さい。

穀物の生産量は、今、年々アメリカで増えております。

だから、本来は穀物の値がいつ下がってもおかしくない状況なのです。

その様な状況にも関わらず、社会不安から穀物を買い付ける者が多いために、穀物の値が上がっているに過ぎないのです」


「となると、ムガル皇帝がロシアに援軍を求め、イギリスとロシアの交渉が始まる辺りで、穀物は売りに出した方がええろうか。

さて、何を売り、何を買えば儲かるか」


岩崎弥太郎は考えながら辺りを見渡す。

その頭脳は、ヨーロッパの戦乱を利用し、交易だけでなく、相場を利用して儲けることも考え始めていた。

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