オカルトヲタクのJCが転生したらパラレルワールドで一風変わった学校に入学?!

朝陽うさぎ

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 2020年 3月26日 AM11:30


 杜杉丹後もりすぎたんご中学校では、今日が修了式。

 長ったらしい校長の話も、最近流行中の新しいウイルスとかのお陰で、分散登校とか、あんまり長く話すなという忠告で、30分程で終わった。

 私の成績はまあまあ。平均すると3.8くらい? このくらいだとギリギリ親に怒られなさそう。


 今は、家への帰路を親友、大賀野おおがのゆき–––––通称ゆっき–––––と共に辿っている。

 今年の春休みは通常より少し長くなるらしい。それでも、私が読書をして、オカルト映画を見尽くすには変わりない。それが、この私、鈴木すずき晴雨はるう流の休みの過ごし方である。


「ゆっき、春休み、何が予定ある?」


「予定? 多分無いと思うけど……。ハル、どっかに行くの?」


「今度、一緒に買い物行かない?」


「あー……、今、金欠なんだよね……。そう遠くまで行けないかも……」


「そっかぁ……。じゃ、他当たるよ」


「何かゴメンね……」


「いいの、いいの。あと、その謝る癖、直した方がいいんじゃない?」


「あっ、うん、ごめん……」


「ほら、それだってば」


「……あ、ハル、前!」


 前……? 何かあるの……?


 既に、私が進行方向を向いた時は遅かった。

 全身黒を身に纏った大柄な男が、こっちへ全力疾走で向かって来る。


 私は恐怖感に駆られ、脚が動かない。

 男とすれ違った瞬間、首に何か刺さったような感覚がして、生温かい液体が、首筋を伝うのを実感した。


 倒れた時は、地面の硬さは感じなかった。


 –––––私は、ころされた?

 ……なんで?

 気付いたら、雲の上に横たわっていた……。

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