簡単すぎる現実に飽きませんか?

星田 レイ

第1話 現実

ここでひとつ。問おう。

君たちが生きている世界はどうかな?飽きたりしてないか?




あの、メールが来て一週間何も変わったことが起きねーな、かすみ。


かすみは、眠たそうな目をしてこちらを凝視している。

「そーね、たしかに何もおきてきない。でも何かおかしくないかな?だって、名前が空白アドレスも何もない。かいとだって気づいたでしょ?」


「あーそうだな。」

てか、いつからこんな関係なったたんだっけ?

俺はふとかすみの議題に呆気を取られる。

「なーかすみ?」

「なーに?」

「かすみと俺っていつからこんなことしってるっけ?」

何故こんなことを聞いたのかはわからない。何故か無性に気になった。

「さーね?」

とかすみは分かりきったような口調で返答した。

「わりぃーな。」

でも、俺は知っていた。

この世界は何をしてもつまらなかったからだ。

俺達は高校にもいっていない。得意気に何かをずば抜けて良いものだしたり上へいってしまうと軽蔑される。。。。それは俺だけじゃない。かすみも一緒だ。。だから俺の家にかすみと俺でひきこもってるわけだ。その代わりゲームには自信があった。

PCやそういった系のゲームじゃない。俗にカジノてきな?笑でもみんなは、全然おもしろくない。


「なー、かすみ?」

「ん??」

俺は正直な感想をかすみに聞いた。

「お前さ今、世界が何色にみえてる?」

かすみは、当たり前のようにこっちを見て一言はなった。

「白黒だよ。」

分かりきったことだ。。。。

だって。。。

俺もそうだから。。。。。


ブーブーブーブーー。。。


メール?珍しいな。

迷惑メールかと思いおれはひらいた。

すると。。


返答はまだかな?早く答えてほしいな?


ま、まさかあのメールの主!?

とりあえず。。

お前はだれだ?


ブーブーブーブー


君たちを待っているんだ。君たちは僕を知っている。ちなみに僕も君たちを知っている。


「どーしたのかいと?」

「な、なにこれ。。」

どういうことかまったくわからない。

俺達をしっている?どういうことだ。

何故俺達が二人でいることをしっている。


「かすみ、どうする。。」

俺は正直少し謎の期待をしていた。

「私は興味はある。。。」

「じゃー、返信するぞ。」

かすみは軽くうなずく。


正直やることはない。

送信。。


何もないな。。

「ま、いいや。かすみ。」

「そろそろ寝るぞ。」

「う、うん。」

おやすみ。。。

ねぇー、ねぇー、

ちょっと、ちょっと、かいと!!!

俺は。視界がぼやける中かすみを見た。

「どーしたんだ?」

「かいと。。ここどこ?。。。」

俺は恐る恐る回りの風景をみた。

そこは。今まで見たことのない風景。

日本とはまた違う空気。

こ、ここは。どこだ。。。

「かすみ。俺から離れるなよ。」

歩いてる途中看板をみつけた。

「何々、クロック王国 マップ???」

は????おれとかすみは、頭が真っ白になった。

でも、良く見てみれば周りの人たちは俺たちと違って服装が変だ。正直100年前くらいに戻ったような気がするくらい。

すると。。。

お待ちしておりました。かいと様、かすみ様


俺は何故か鳥肌がたった。あまり人の数が居ないのになぜこいつは。俺たちに気付かれずに前にいるのかということを。それはかすみも同様していた。


かいと様、かすみ様、私に着いてきてもらってもよろしいでしょうか。恐る恐る後を追う。

なんだ。この女は。やけにおかしい。見た目は高校生位だか、何故か背中に虫酸が走る。


椅子かけてください。

とその女から喫茶店のような所に連れ出された。

「あなた達を呼んだのはこの私です。」

この一言で空気が一瞬のうちにして。重くなった。

「何故俺たちをよんだ。」

「正式には。私が呼んだってより知り合いが呼んだの方がよろしいでしょうかねー?」

知り合い。。。

「その御方は、私にとっても貴方にとってもお知り合いといっても良いでしょう。とくに貴方たちには、お知り合いと言ってもよいのでしょうか。」

どういう事なのかまったく理解できなかった。

すると、かすみが口を開いた。

「なんでも、良いけどこの世界はどうなってるの?てか、あなたは何者なの?」

「すいません。私としたことが。。私は、この世界に住んでおります。種族女神、ケイト=マクドエルと申します。」

「名前は分かったは。でこの世界は。どうなってるのかしら。」

俺とかすみは正気を保つに必死になっていた。

急に女神だと言われ焦らないやつはいない。

するとケイトが口をひらいた。

「この世界は。そちらでいう異世界です。先に行っておきますがあちらの世界へ戻ることはできません。」

え?どういうことだ。。。

俺達は完全に思考がとまった。

「ちょ、ちょっと待て!俺達、何も用意してないぜ?どーすんだよ。」

すると女神は、笑顔で

「心配ございません!」

「それはさておき、先程の話の続きなのですが。」

ここの空気急に重くなった。

「ここでは。戦争は固く禁じられています。」

おれは、安心した。でも何故かおかしい。

そこまで平和なのになぜ。。。

「気付きましたね。かいと様。」

「この世界では戦争がない代わりにゲームが主に主軸となって取引が成立します。だからこ世界は平和などと平等な世界ではないのです。」

かすみは震えていた。

かいとはその手を優しく包み込み。かすみの顔見て笑顔でうなずいた。

「わかった。ケイト。とりあえず俺達はどーすればいいんだ?」

「そーですね。とりあえず、部屋戻りましょう」

俺達は唖然していた。

「肩を持ってくださいね。せーの!!!」

その掛け声でさっきまで居たはずの喫茶店から移動し広場のように広い家かどうかみたいなところについた。

「かいと様とかすみ様はこちらになります。」

「え?何もないじゃん。」

女神はあ。という顔して。

「何が必要ですか?」

と問いをだした。

「いやー、生活出来そうなものスマホとかそういう系はほしいな。」

「了解しました。」

すると上からまるで郵送のように必要な物が次次と送られてくる。

俺達は言葉がでなかった。本当に女神だということに。呆然した。

それだけじゃない。

ここが本当の異世界だということに。


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