第一章(4)以洋、懷天のベッドにお邪魔する
ばたんとドアを開けて
勢いよくドアを閉めた
呆気に取られて、ベッドから
「どうしたの?」
「……僕、……僕、今夜……こっちで、一緒に眠ってもいい……?」
普段なら嬉しいと思うところだが、今の状況はどう見ても喜べるようなものではない。それでもほとんど躊躇いなく
「もちろん。ほら、おいで」
上掛けをめくってやると、すぐに
「
「……窓、……窓の外にっ……」
まだ震えながら、
窓の外。そこに何がいるのかはわからない。だがそれが何だったところで、自分には見ることができないものだと
不思議なのは、
それでも、今の
軽く溜め息を吐いた
その後、右手をそっと
「君が今警戒するべきなのは、窓の外の相手じゃないと思うんだけど?」
笑顔で
「……ん……」
腰をきつく抱き寄せてくれている
「……ごめんなさい……」
「なんで謝るの?」
可笑しそうに訊ねられ、どう答えるべきか、
無言のまま首を横に振っただけで目を閉じた
「寝ていいよ。俺はずっとここにいるから」
「うん……」
耳元に優しく囁く声にもごもごとつぶやき返し、
ゆっくりと
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