第24話 これが魔法の使い方
僕の魔法じゃ、生徒会メンバー全員を仕留めるのは難しい。それに、毒川先生の事件で現れた男は魔法使いだ。
あの男に見られていると、やっぱり体を動かせない。指先だけ動けば……
「神崎翔。終わりだ」
生徒会メンバーは全員僕たちにペイント銃を向ける。
「生徒会の勝利だ」
「
神崎翔は空中に"温暖空間"と指を走らせる。たちまち空間が急速に温められる。
急速に温められた空間は、膨張をし、1年1組と生徒会メンバーは膨張により体が吹き飛ぶ。
まだだ。
「
神崎翔が空間に"物体浮遊"と指を走らせると、1年1組はフワッと浮き、静かに着地するが、生徒会メンバーはグラウンドに倒れこんだ。
さらにさっきの物体浮遊で、溝に溜まっていた水が浮く。
「生徒会。終わりだ」
僕たちは浮く水にペイント銃を撃ち込む。浮いている水はペイントで青く染まり、生徒会メンバーを囲む。
「いくら運動神経が良くても、ペイントの雨はかわせないだろ」
「ああ。だがすぐにペイントの雨を降らせないと後悔するぞ」
「後悔?」
後ろを向くと、背後にはペイント銃で1年1組を倒す木原咲良がいた。だが木原咲良はさっきまで正面にいたはず。
ペイントの雨に囲まれた生徒会メンバーを見ると、確かにそこには木原咲良がいた。
「魔法使いか」
「正解だ。あれは
「ゲームオーバーだ」
木原咲良は神崎にペイント銃を撃つ。
そして神崎翔は死んだーー
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