第44話
寝落ちしてしまいました(´・ω・`)
「っだあぁぁぁ……」
結果としては無傷で倒せたのだけど……疲れた。
まあ疲労の半分はスキルを使ったせいなんだけどね。
「スキルを使えば1~2発でいけると。 でもあれって何度も使えるって訳じゃないしなあ」
そうそう実はアマツに確認したんだけど、やっぱスキルを使うことでMP的なものを消費しているらしい。
MPの最大値はレベルが上がると増えるそうだ。
土蜘蛛はかなり強力なスキルに入るらしく、その分消費も大きいとのことだ。
あとはスキルにはレベルでは無く、熟練度というものがあって、それはスキルを使用することで上がっていき、上がるほどに威力は上がり、逆に消費MPは減るそうだ。
現に牛さん相手に使いまくったおかげで、俺とクロも一度の戦闘で3回はスキルを使えるようになっている。
それ以上使うと超ダルくなる。
ちなみにMPの回復手段は今はないそうだ。
今はない……なのでいずれ出て来る可能性は勿論有る。が、そうなるとスキルを使いたい放題になってしまうので、高いか貴重かのどちらかになりそう。
と言うわけで、スキルを連打してこいつを倒すってのは無しかな。
数匹なら良いけど、数が多いとスキルでごり押しは出来ない。
「レベル上がったら切れ味上げて、あとは剣ゴブリンのカードをゲットするか……? てか、もしかしてあの宝石で火属性つけておけば楽になったんかなあ……今更だけど」
といった感じで剣ゴブリンのカードを集めるのが良さそうな気がする。
クロと二手に別れて倒しまくればそんなに時間は掛からない……はず。
ま、その辺の話は置いといて、とりあえず持って行けそうな部分だけ切り取っちゃうかな。
出来れば全部持って帰りたいところだけど……どう見ても一つのバックパックに入りきらないので、ぶった切って分けて持つしかないかな。
とりあえず、血が抜けたら切って……あれ、なにこれ?
「うわ……こいつ血液も冷たいのか」
俺達がつけた傷から血がダラダラと流れ落ちているのだけど、どうも様子がおかしい。
疑問に思いよくよく見てみると、血液から白い気体がふわーっと出ていたりするし、血が触れた辺りに霜が出来ていたりする。どうもこいつは血液が非常に冷たくなっているらしい。
と言うかこいつの全身めちゃくちゃ冷たいんですけど……下手すると触れた指とかぴとって付きそうなぐらいである。
「いや、これはさすがに食わない……」
クロが目で食うの?こいつ食うの?と聞いてくるが、ちょっと爬虫類は遠慮しておきたいかなーと……意外といけるって聞いたことはあるんだけどね、爬虫類。
一応1匹丸々持って帰った結果、3000ポイントになったよ。皮とか鎧っぽい部分が高いみたいだね。
アマツ曰く、これで皮製品を作ると夏でもひんやり冷たい製品が出来るらしい。
世の中に出しちゃあかん奴だこれ。
その他の部位も似たような物らしく……当分の間は全部ポイントにするしかないなー。
「剣やっと揃った……と思ったら帰りに2枚追加で出るし、どうなってるのさ」
トカゲと戦ってから数日間、俺とクロはひたすら剣ゴブリンを狩っていた。
結果として剣ゴブリンのカードを合計で5枚入手する事が出来たよ。
てか揃ったと思ったら追加で2枚ぽろっと出るし……いや、無駄にはならないんだけどね? ちょっち複雑な思いがですね。
「まあ、レベル上がったし無駄にはならないけど」
牛さん狩りまくっている間にレベル上がっていたらしく、俺は15レベル、クロは14レベルになっていた。
装備も同じくレベルが上がっていて、カードのスロットがさらに増えているのだ。
レベル1と2が1つ追加され、さらにレベル3のスロットが解放といった感じ。
なので俺の場合、剣ゴブリンのカードを2枚セット出来る事になる。あ、剣ゴブリンのカードはレベル2だったよ。
武器にセットするレベル1のカードってここじゃ手に入らないのかもね。
あとはー……クロの装備は実はまだレベル9だったりする。
これは端末で購入した装備だからだろうね、アマツさんが言っていたけれどカードを沢山揃えられるなら、自前の装備を使い続けた方が良いってのはこの辺りの事を言っていたのだろう。
あ、バックパックは別ね。
あれは何故かレベル上がりやすいらしい。
高いからかなあ?
ま、なんにせよこれでトカゲ狩りが捗ることだろう。
カード2枚で相手の防御を20%無視するってことだし、1枚でもそれなりに効果あったからね。
あ、ちなみに20%無視ってのはー……例えば相手の防御力が受けたダメージを100カットする、だった場合にこれが80カットするになる感じ。
これのおかげでスキルを使わなくても、弱点を狙えば通常攻撃でトカゲを倒せる様になる。
武器のレベルが上がって、さらに切れ味も上げるからね。
きっとサクサク狩れる事だろう。
「帰って休むか……」
狩るのは明日以降だけどね、剣ゴブリンのカードを集めるのが思った以上にきつかった。
午後はクロと一緒にゆっくりしてよう……。
ソファーに寝そべり、お腹の上で転がるクロ撫でながらスマホを見ていたんだけど。
不意にスマホに通知が来る。
「お?」
相手は中村からだった。
また何かあったのだろうか?
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