ウルフストライカー

@nakanosuketakakuni

始まり終わり

第1話 奪われた始まり

語り部 大神 士

始まりとはとても残酷という人もいるかもしれない。

実際僕もそうだ、始まる前に何もかもが終わっていた。

僕はハンドボールをやっていた。高校もやるつもりだった、だけどハンドボール部の部長さんに「背の低い奴を入部させるつもりはないと言われた」それでも諦めなかった、けれど最終的に門前払い、仕方がないので家に帰ろうとしたら女子生徒が信号無視したトラックに轢かれそうだったので背中を押して代わりに轢かれてしまった。あーあ死んだなこれ来世は異世界ファンタジーかなと思ったら目が覚めたら病院で二度と歩けないど断言されてついてないなっと踏んだり蹴ったりでもう笑えた。そんな姿に同情されたのか罪悪感からかあるいは両方か助けた女子生徒に白狼 琥珀に抱きしめられ泣きながら「私が足になる、ハンドボールは無理だけどサッカーなら君をテッペンに連れて行ける、一緒に行こう」と言われた。どうやら色々と口に出ていたらしい。そこからは早かった女子サッカー部を創設した。部員が集まらないなら、社会人と一緒にサッカーをやる。

それに、テッペンに連れて行くと大口を叩くだけあって琥珀のサッカーはかなり上手かった、某青い監獄に出てくるようなスーパープレイを連発した。正直に言えば琥珀のサッカーを間近で見ることができればそれでいいと思うほど。最初は乗り気じゃなかったけど足手纏いにはなりたくないと気がついたらサッカーの勉強を始めていた。

これは彼女達と一緒にテッペンの景色を見に行く物語。

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