27.ダンジョンマスターが徒党を組んでダンジョン攻略とかアリかよ。運営に文句言ってやる。
前回までのあらすじ。
ホムンクルスに農作物収集を命じた。
機械ゴブリンにPCを買ってやった。
◇ ◇ ◇ ◇
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入手 「自然獲得(500DP)」x14
手持ち4,888,490DP→4,895,490DP
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入手 「サイバーファームでの
手持ち4,891,990DP→4,909,020DP
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ここは10階層、無駄に広い大部屋の端。
機械ゴブリンにゲーム制作を命じたはいいものの、彼らはPCの使い方を全く知らなかった。
当たり前か。
仕方ないので俺が2週間かけてみっちり教えてやった。
その間は、俺は2064年お勧めゲーム詰め合わせの中にあった、星の○ービィ・森のグルメキング、ポケットモン○ター
某ニン○ンドーの有名作品ばかりなので、俺が解説するまでもないだろう。
ただ、やはり全てのゲームはVRモードに対応していた。
VRに慣れていない俺は、VRモードを切ってプレイしたが。
ポケ○ンやマリ○カートは、どうやら
ストーリーはクリアしたが、対戦ではボロ負けした。
まだまだやりこまなければいけない。
そのためには攻略情報が必須なのだが、何とPCを用いて
これなら攻略w○kiを見て、ゲームのやりこみが出来るってもんだ。
「ギャギャッ(うひょー、この娘の角、めちゃエロいぞ)」
「ギャーギャ(こっちの娘もなかなか良いな……)」
機械ゴブリンメイジは、PCでゴブリンのエロ画像を検索して観賞会をしていた。
俺が教えていた20体の機械ゴブリン達は、何故か魔法使いへと進化していたのだ。
一方、他の機械ゴブリンは剣士や戦士に進化し、いつの間にか子どもを作っていた。
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人工小鬼魔法使い《アーチファクト・ゴブリンメイジ》Lv:10
スキル:なし
HP 35/35 MP15/15
力8 頑丈さ8 素早さ10 知識10 魔法力12 器用さ20
醜い小人の魔獣の魔法使いを機械で再現したもの。
彼らの多くは、レベル10までに伴侶が見つからずに進化したと言われている。
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スキル:【剣士】
HP 35/35 MP13/13
力11 頑丈さ8 素早さ10 知識7 魔法力5 器用さ10
醜い小人の魔獣の剣士を機械で再現したもの。
独自の剣術で敵を翻弄する。
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スキル:【戦士】
HP 35/35 MP13/13
力11 頑丈さ8 素早さ10 知識7 魔法力5 器用さ10
醜い小人の魔獣の戦士を機械で再現したもの。
独自の武術で敵を翻弄する。
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機械ゴブリンメイジにスキルがないのはどういうことだ。
魔法使えないじゃないか。
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魔道具を使えば魔法が使えます。
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えー、魔道具をDPで買ってやらないといけないのかよ。
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ダンジョン内に工房を作る、冒険者から奪う、ダンジョン外の町で購入する、魔道具スポナーを買って増やす、などの方法もあります。
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うーん、どうするかな。
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ミルフィーユや村人Aを働かせてMA硬貨を貯めさせ、町で買えばいいじゃないですか。
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ミルフィーユにはこの前MA硬貨もらったしなー、もらってばかりだと悪いんだよなー。
村人Aは農作物収集に忙しいし、そのためにMA硬貨も使うから俺に回す分がないんだよなー。
「ま、いっか」
最初から20体の機械ゴブリンメイジ達に戦闘させる気はない。
俺がわざわざPCの使い方を教えたのは、彼らにゲームを作ってもらうためだからな。
「おいお前ら。ゴブリンのエロ画像ばかり
機械ゴブリンメイジ達はPC画面を見るのをやめ、俺の前に整列する。
「まずはこのミルフィーユに作ってもらった5色のプレートの首飾りを付けてもらおうか」
5色のプレート各色には1~4までの番号の物があり、合計20個の番号付きプレートを、1体につき1つ与えた。
「赤色を付けている奴は、プレートの通り、赤1、赤2、赤3、赤4と命名する」
「ギャギャ!(何と、俺達に名前をくださると言うのですか?!)」
「同様に黄1~4、青1~4、金1~4、銀1~4と名前を付ける」
俺が見た目で区別付けられないからプレートで鑑別してるだけなのだが、彼らは膝をついて最敬礼している。
「プレートは外すなよ? 俺が区別付けられなくなるからな」
「ギャギャギャ(命様から恐れ多くも名前を与えられ、その印にと与えられたプレートを、どうして外すことがありましょう)」
「ならいいや。で、色分けの理由だがな、簡単に言うと役割分担だ」
「ギャッ(役割分担、とは?)」
「赤がイラストレーター、黄がシナリオライター、青がサウンドクリエイター、金がプログラマー、銀がデバッカー兼雑用係だ」
「ギャギャ(狼さんのRPGエディターは、プログラミング不要で使うことが出来ますよ?)」
「いや、プログラミングが出来た方が、出来ることの幅が広がるだろ。
最初の方はツール使ってゲーム作ってもいいから、ちょっとずつ知識を身につけてくれ」
「ギャーギャッ(了解です)」
よし、役割分担も出来たことだし。
「さっそくお前らに命令だ。ゲームの企画書を作れ」
「ギャ(企画書とは?)」
「こんなゲームを作るよーっていう予定表みたいなものだ。
かかる期間、必要な予算も盛り込んでおけ。
まあ最初だし、小さめの企画でいいぞ」
「「「ギャギャ!(承りました!)」」」
機械ゴブリンメイジ一同が元気に返事する。
忠誠心が高いようで何よりだ。
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他のダンジョンマスターが侵入しました。
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……ん? 他所のダンジョンマスターの訪問?
視察か何かか?
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他のダンジョンマスターが侵入しました。
他のダンジョンマスターが侵入しました。
他のダンジョンマスターが侵入しました。
他のダンジョンマスターが侵入しました。
他のダンジョンマスターが侵入しました。
他のダンジョンマスターが侵入しました。
……
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待て待て、25人くらいダンジョンマスターが入ったってのか?
一体何事だ?
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1階層ボスの
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……マジ? 侵入されて1分経っていないぞ?
侵入者は高いマッピング能力、かなり素早い移動手段、強力な攻撃手段を有しているということか。
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ミルフィーユが討伐されました。
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サイバーファームで村人Aと一緒に畜産をしていたミルフィーユがやられたらしい。
ホム機を確認すると、村人Aは現在人間の町にいるみたいで無事だった。
ってか、ダンジョンマスターが徒党を組んでダンジョン攻略とかアリかよ。
運営に文句言ってやる。
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ダンジョンマスター達は魅了魔法で操られているようですね。
操られた彼らのダンジョンアドバイザーが破格の強さであるため、ダンジョンボスを瞬殺したようです。
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えー。操られるとか嫌すぎるだろ。
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メールが1件届きました。
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題名:(無題) 差出人:女神パチモ
これをつけるnだな
添付:魅了魔法耐性の腕輪
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以下のアイテムを入手しました。
「魅了魔法耐性の腕輪x1」(手持ち0→1)
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題名が無題。おまけに文字の打ち間違えをしているメールが届いた。
緊急事態ってことか。
俺は魅了魔法耐性の腕輪を付ける。
付けた腕輪は翻訳の腕輪と合体した。
緊急事態なら仕方ない。俺も本気で対処させてもらう。
「
監視カメラはイチニーサンが各自、各階層のボス部屋などに取り付けているのを知っている。
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出来ます。
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「その様子を俺には早送りで、各階層ボス、そして雑魚どもには知識として送ってくれ」
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2階層のボス
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「その様子の情報も全員で共有だ」
女神パチモがわざわざ魅了魔法耐性の腕輪を送って来たということは、ダンジョンが攻略され、侵入者が俺の元へ来る可能性すらある、ということだ。
いざという時は、ダンジョンを見捨てて逃げなければ。
この侵入者は何か嫌な予感がするんだよなぁ。
◇ ◇ ◇ ◇
今回の成果。
増減前4,888,490DP
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収入20,530DP
支出0DP
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現在4,909,020DP
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