23.むしろ初期装備に入れておけって運営に文句言ってやる。
前回までのあらすじ。
ゲームセンターに向かった。
◇ ◇ ◇ ◇
ゲームセンターでは、機械ゴブリンどもが地面に座ってくつろいでおり、機械ホーネットがあちこちに巣(機械製)をつくっていた。
――――――――――――――*――――――――――――――
スキル:【光子銃グレート】
HP 223/223 MP109/109
力82 頑丈さ103 素早さ211 知識56 魔法力35 器用さ20
スズメバチの魔獣を機械で再現したもの。集団で行動する。
――――――――――――――*――――――――――――――
「って、こらー! お前らー!」
「キキッ?」
「ギャギャ?」
「ここはゲームする所だ! 住み着く場所じゃねぇ!
ほらとっとと片づけろ!」
機械ゴブリンと機械ハチどもに命令する。
まったく、油断も隙もない。
「バッハと同じ部屋で住めばいいだろ。
何でこんな場所にたむろしてるんだ」
――――――――――――――*――――――――――――――
おそらくバッハさんに暇つぶしで襲われて、恐怖しているものかと
――――――――――――――*――――――――――――――
「仕方ない。大部屋購入だ」
――――――――――――――*――――――――――――――
検索対象「大部屋」結果1,000,000件以上
1.ダンジョン大部屋(2000DP)
2.無駄に広い大部屋(10,000DP)
3.家具付きダンジョン大部屋(3000DP)
……
――――――――――――――*――――――――――――――
「無駄に広い大部屋のサイズは?」
――――――――――――――*――――――――――――――
1辺が大部屋の1000倍くらいです。ただし部屋に仕掛けられる罠はたったの2個な上に、ボスを設置することもできません。
――――――――――――――*――――――――――――――
大部屋は体育館の10倍くらいのでかさだから、その100万倍……、うん、無駄に広いな。
「無駄に広い大部屋を購入」
――――――――――――――*――――――――――――――
購入 無駄に広い大部屋(10,000DP)
手持ち5,097,990DP→5,087,990DP
――――――――――――――*――――――――――――――
「で、10階層、階層エレベーターの部屋の隣に設置だ」
――――――――――――――*――――――――――――――
10階層に無駄に広い大部屋が設置されました。
――――――――――――――*――――――――――――――
このダンジョンって塔だよな?
バランス崩して倒れたりしないのか?
――――――――――――――*――――――――――――――
ダンジョンの内側は特殊空間なので、外観へ影響しません。
――――――――――――――*――――――――――――――
問題なさそうだな。
「はいはい。部屋作ってやったからそっちに移動しろ」
パンパン手を叩きつつ、機械ゴブリンと機械ハチを追い出す。
やがて彼らは全員出て行った。
「さて、と。まずはゲームセンターの部屋設定だな」
――――――――――――――*――――――――――――――
ゲームセンターの基本設定です。
機械ごとの設定は個別に設定してください。
ゲーム機械基本プレイ料金:1回100MA
ゲームセンター資金:0MA
機械の変更(1回200,000MA):しない
機械の追加(1回200,000MA):しない
メダルレート:1枚10MA
メダル⇒景品交換設定:景品は資金から調達
――――――――――――――*――――――――――――――
ふーむ、機械の変更、追加は有料、しかもMA硬貨が必要か。
クレーンゲームに景品が入ってなかったり、メダル⇒景品交換所に景品が入ってないのは、ゲームセンター資金が0MAであるせいだな。
俺の手持ちは300万MA。
機械のメンテ費はいくらくらいだ?
――――――――――――――*――――――――――――――
メンテ不要で壊れません。ついでに盗難防止魔法付きです。
――――――――――――――*――――――――――――――
なら、ゲームセンター資金は全部、商品に回せるな。
新しい機械は様子を見て購入するようにすればいい。
200万MAをゲームセンター資金にするぞ。
――――――――――――――*――――――――――――――
ゲームセンター資金追加(2,000,000MA)
ゲームセンター資金0MA→2,000,000MA
手持ち3,000,000MA→1,000,000MA
――――――――――――――*――――――――――――――
――――――――――――――*――――――――――――――
ゲームセンター自動入荷(2,000,000MA)
ゲームセンター資金2,000,000MA→0MA
――――――――――――――*――――――――――――――
全部商品に回せるとは言ったが、本当にやりやがった。
おつりの支払いは大丈夫なんだろうな?
おっと、クレーンゲーム、メダル⇒景品交換所に商品が入荷されたらしい。
メダル⇒景品交換所は自販機みたいになっているので、多分人件費不要だろう。
よーし、さっそくゲームセンターで遊ぶか。
と、その前に。
人工音声さん、さっきの機械ゴブリン達を呼んでくれ。
◇ ◇ ◇ ◇
「ギャッギャッ(うひょー、ハイスコア更新~)」
「ギャッギャ(おい、次は俺にやらせろ)」
「ギャーギャ(ゾンビを撃つこの感覚、癖になるな……)」
機械ゴブリン達にお小遣いとして10万MAを両替して渡し、分けさせた。
お金を入れて遊ぶんだと教えて、今に至る。
おおむね好評のようで良かった。
ゲームセンターの設定もいじった。
――――――――――――――*――――――――――――――
ゲームセンターの基本設定です。
機械ごとの設定は個別に設定してください。
ゲーム機械基本プレイ料金:1回1MA
ゲームセンター資金:657MA
機械の変更(1回200,000MA):しない
機械の追加(1回200,000MA):しない
メダルレート:1枚1MA
メダル⇒景品交換設定:景品は資金から調達
――――――――――――――*――――――――――――――
見ての通り、ゲームプレイ料金を1MAに設定し、メダルレートも1MAに設定した。
プレイ料金とメダルレートを安く設定したことで、景品のランクが下がってしまったが、クレーンゲームとキャッチャーゲームのみ例外的に1回50MAにすることで景品ランク低下を防いだ。
景品のないゲームは、一律1MAで遊べる。
こんなゲームセンター、普通だと速攻で潰れるだろうな。
ま、営利目的でないし、こんなもんだろ。
さーて、俺はレースゲームでもするか。
語尾文字Dの機械に座るとしよう。
お? 隣の席の機械ゴブリンが俺と対戦するつもりらしい。
席は種族に応じて魔法でぴったりサイズになるんだな。
ゴブリンの小さい体にフィットしている。
さすが異世界のゲーセンだ。
で、俺に勝負を挑むとはな。
ふっふっふ。手加減して遅い車種を選んでやるよ。
さぁ、かかってきな!
◇ ◇ ◇ ◇
今回の成果。
増減前5,097,990DP
―――――
収入0DP
支出10,000DP
―――――
現在5,087,990DP
ダンジョンマップ(10階層)
入:入口
小:小部屋
大:大部屋
無駄:無駄に広い大部屋
小1小2
┃ ┃
┗ 大1(ボス)
┃
ゲ━小3━無駄
小1:猫又の部屋
小2:命の部屋
小3:元入口。小部屋に変化した。
9階層に繋がる動く床がある。
配下用階層エレベーターもここにある。
ゲ:ゲームセンター
大1:ボス
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます