視覚
菅原 こうへい
0
パチパチパチパチパチ 僕の周りにいた群衆が一斉に私に拍手を送る。
「ありがとうございます、まだ語り部を始めたばかりで、未熟ものですが、最後まで聞いていただき本当にありがとうございました。」
「兄ちゃんスゲー!」
「あのおじいさん、死んじゃってかわいそう…」
様々な感想やら何やらが飛び交う中、私はある一つの質問を待っていた。
「あのー、もう一つあなたからお話を聞きたいのですが…」
どこかに住んでそうな主婦が、ぼくに語りかけてきた。
「ええ、もう一つあります。お時間の許す限りですが、始めてもよろしいでしょうか」
待ち構えていた質問が来たので、私は自信をもって語りを始める。また、拍手が起こった。
「コホン、それでは始めます。今度は、とある動物たちの物語です。タイトルは、しかく。」
パチパチパチパチ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます