幼なじみの彼は
ねるこ
ある日
夕暮れの教室、隅に一人、少女はうずくまっていた。
「どうした」
少年の声はやけに教室に響く。
「ちょっと、休憩していただけだよ」
少女は顔を上げ、力なく笑った。
「あいつらなら、もう帰ったぞ」
少年は、太陽の落ちかけた校庭に目をやる。
少女は、少年の視線をおい、正門をくぐる複数の生徒の影を見つけた。
「もうしばらくかかりそうだから、先に帰ってていいよ」
ゆっくりと広い室内に視線を戻し、少女はため息をつく。
「じゃあ、早く帰ろっか」
少年は箒と塵取りを手に、にやぁっと笑った。
幼なじみの彼は ねるこ @mirainomilk
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★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 26話
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