記憶力とバハムート
「アサシン・フィールド!からの…ソラナ!」
「うん!
「分かった!超速解放!そして…双剣乱舞!!」
いつもにも増してとてつもないスピードで大ダメージを与え続ける。
しかし、そんなことではビクともしない。
「うそ…私達の攻撃が…効いてない!」
次はこっちの番だと言うかのように黒闇竜が攻撃を繰り出す。
『アイアン・メイデン』
カナデたちが鉄の檻のような物に囚われる。
すると、上下左右全ての方向から針が向かって来る。
「な、何なのよこれ!?」
「アイアン・メイデンだよ。拷問器具の外に声が漏れないように作られた。言わば死刑宣告。」
「無、無理じゃない!私、こんなの防ぐの持ってないよ!?」ソラナが慌てていると、カナデが
「バインドフロア!」
「何そのスキル!」
「バインドフロアはフィールドに自分専用の足場を作ったり、周りの物をトランポリンみたいにするスキルだよ。」
「え!?て事は針が柔らかくなるの!?」
「うん!じゃ、外に出よう!」
「どうやって!?」
「こうやって!!」
そういうとカナデはソラナの手を引っ張りながら針を利用して上に向かって飛んでいく。
「このスキルは上空いてるから上から出たら
問題無し!」
そう言ってカナデは楽しんでいるようだが、
ソラナは、「あばばばばばばばばばば…」
と言ってガクガク震えている。
外に出ることが出来るとカナデは、
「君の技、1つ攻略したよ!」と楽しそうに言っている。
生きて出てきたことに焦るように黒闇竜は次の攻撃を繰り出す。
『ジャッジメント・プリズン』
今度はカナデたちの周りに執行者ジャッジメントが沢山出現した。
「これは私に任せて。カナデは護衛をお願いしていい?インビジブルソード!」
そう言うとソラナは現れた透明な大剣を執行者達に向けて動かし始めた。
「分かった!じゃあ私は…アサシン・フィールド!どう?これで当てやすくなったんじゃない?」
そう言うと執行者達の動きが遅くなった。
「ありがとう!それじゃ!」
すると、ソラナが放った攻撃に執行者達が消えて行く。
「やっと片付いたね。」
「うん。多かったね…」
しかしこれで終わりではない。黒闇竜はさらなる攻撃を与え始める。
『終焉ノ始マリ』
すると黒闇竜が何やらとんでもない大技を放つ準備をしている。
「これ…やばいんじゃない?」
「うん…これ多分黒闇竜を倒さないと駄目だね。」
「じゃあスキルポーションで回復して。」
「うん。」
「「黒闇竜を倒そう!!」」
2人はそう言うと黒闇竜に近づこうとする。
しかし、先程の執行者が出てくる。
「ここは…オットー!超波動砲!」
「ミュゥ!」
すると、オットーの口から光の波動が放たれる。
その瞬間、執行者達は崩れて行った。
「うそ…さっきの私必要なくない!?」
自分の攻撃をゆうに越える速さで処理したオットー
に対し、ソラナは驚きを隠せない。
「まあ、オットーのお陰で道ができたし、やるよ!」
「うん!」
2人はそう言うと、次々にスキルを連発する。
すると、2人に新たなスキルが解放される。
【合体技。ホーリードライブが解放されました。】
「合体技だって。」
「やるしか無いよね!」
「「ホーリードライブ!!」」
すると、2人の間から閃光が放たれ、黒闇竜の体を突き破る。
すると苦しそうに暴れていた黒闇竜は、
煙の中に姿を消した。
「勝った…んだよね。」
「うん!私たち、勝った!」
「ミュ〜!!」
そう言って喜んでいる2人と1匹に衝撃的なものが
目に映る。
「ドラ〜!」
「……」
「……」
「「は?」」
2人は一旦目を擦るが、やはりそこには
黒闇竜バハムートだったと思われる黒いドラゴンが
居る。
「ゆ、夢じゃないよね…」
「うん…多分…」
しかしオットーはそんな事を気に留めず、
ドラゴンと戯れている。
「多分この子はソラナのテイムモンスターに
なったんだよ。」
「そうみたいだね。でも目がクリクリしてて
可愛い!!」
そう言うと2人も目の前の事をあっさりと飲み込む
「名前、何にしようか?」
「ソラナが決めてよ。ソラナのテイムモンスターだよ?」
「そうだね。それじゃあ…無難にドラコ!」
「ドラコか〜良いね!」
「よし!じゃあドラコ!行こう!」
そう言ったソラナに、カナデが声をかける。
「ねぇ…ソラナ…スキル増えてる。」
「へ?あ、私も…増えてる。」
2人はそれぞれ黒闇竜のスキルを入手していた。
カナデは、【終焉ノ始マリ】を獲得。
ソラナは、【アイアン・メイデン】を獲得。
それに加え、それぞれ武器、装備を手に入れた。
カナデは、〈黒闇竜・攻刃〉
ソラナは、〈暗黒の防具〉一式を手に入れた。
また、カナデは【超速解放→神速】
【アサシン・フィールド→キラー・フィールド】
ソラナは、
【インビジブルソード→インビジブルソード改】
にそれぞれスキルが強化された。
「うひゃー!強い敵だったけど、倒してよかったね!」
「うん!経験値も多いし、いい事尽くし!」
「でももう疲れたし、今日は終わろうか。」
「そうだね!」
そう言って、2人は街に戻るとログアウトした。
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