鉄の精神
ディひター
第1話
そんな彼に「部活を辞める」と言われた時、顧問の体育教師はさして動揺しなかった。
「……もうバドはしたくないのか?」
「したくないわけじゃないですけど、さすがに今の俺じゃ、続けられないです」
人間関係がうまくいかなったわけではない。再起不能な怪我をしたわけでもない。スランプに陥ったわけでもない。
それでも彼には、バドミントン部を退部するだけの理由があった。
「そうか。まあしょうがないな」
そして顧問も、その理由を知っていたため、無理に強く止めることはしない。
こうして三郎は帰宅部となり、顧問と体育館に一礼をして、帰路に着いた。
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