第195話ハルは悪い盗賊を退治しました(改)

 ハルは、ギルド宿舎でお姉ちゃんたちとお話ししててお姉ちゃん達にいろいろ教えてもらいました。


 ハルが今いる国は、デルタポール国で王都は、ルミナストレでこのペントランの町から馬車で14日くらいかかるみたいです。

この国はいろんな種族の人達がいて、差別とかもなくみんな平等に暮らしてます


 この国って多種族国家で差別が少ない珍しい国なのです。

奴隷制度はあるけど、あんましひどい事されてないみたいです、いい王様なのかな?


 この国には異世界から召還され人達はいないみたいです。

この国の周りは、バルサス教皇国、人族絶対主義のアパルト帝国、亜人と呼ばれる獣人、ドワーフ、小人、森人、が集まったグリーンウッド国があります。


わずかな情報で召還された異世界の人達は、バルサス教皇国にいるみたいです。

もう少し慣れたら違う町に行ったりして情報を集めるつもりなのです


 ☆・☆

 町を出て2日ハルは今山岳地帯の街道を歩いています、でもこの街道凄いね、こんな山岳地帯なのに馬車が通れるように整備されてるのね、


 ハルが山岳地帯の街道を歩いてると、人同士が武器で戦う音が聞こえて来ました。


「馬車には、絶対近づかせるな!」


 キンキン

 ザシュ


「女ども無駄なあがきをやめろ!」


 キンキン


 ハルは争う音のする方に気配を消して念のためフードコートを被り見に行きました。


 ハルは争ってる人達の近くの大岩から見て見ました。馬車を守ってる兵士の人が何か言いながら襲い掛かる男をビュンビュン倒してるのです


「山に涌く屑どもが!我らの敵ではないわ!」


 キンキン

 ザシュ


「屑ども死になさい!」


 キンキン

 ザシュ


 うわー凄く立派な馬車が2台とそれを守るように沢山の鎧の兵士さんが戦っている。


あれどう見ても悪い人達だよね。山賊かな?めちゃくちゃ沢山いるけど、100人以上?

その後ろにフード被った人が数人と凄くデブな人がいる


 凄い馬車を守る護衛の人達めちゃくちゃ強い、どんどん襲ってる人達を倒してる

「山賊ごときがいくらいても敵ではないわ!」


 ヒュンヒュン

 ザシュ

 ザシュ


「死になさい!死になさい!」

 キンキン

 ザシュ

 ザシュ


 ハルは興奮して見てました。


『そうだ!悪い奴らなんて殺しちゃえ!いけぇー!でも凄い、みんな女性の人達だひょっとしたら守ってる人は貴族の女性かな?

あの二人の護衛の兵士、動きめちゃくちゃ早くて凄くきれいな剣技だ、襲ってる人と次元が違うね』


 ハルが状況を暫く見てると襲ってる山賊は半分まで減っていた。

この分なら助けなくて大丈夫なのね、


 ハルが離れようとした時フードの男が何かを投げました。

その後でもう一人のフードの男が何かを唱えてます


 バフ


「なんだこの煙、これは!くそ!皆ポーションを飲め!」


『あれ魔法詠唱?何するつもり?』


 ブオーン

 バフ


「くそが…」

 バタン

「う…身体が…」

 ドサッ

「おのれぇー」

 ドサッ


 フードの人が唱え終わると馬車の周りにドーム状の薄い膜がかかりました


『あれってマジックシールドかな?何のために?あー!』


 先に投げたのって麻痺系の煙玉なんだ、マジックシールドは煙を閉じ込めるためだ、襲ってる味方も犠牲にするなんてほんと屑だ!


 まずいよ、護衛の人達半分以上が痺れて倒れたよ、でもあの強い剣士の女性二人は平気みたいです!凄いのです!


あ!フードの男また何かを投げたのです!

もう一個さらに投げた。紫の煙の後白い煙でハルからは見えなくなりました。


 バフ

 バフ


「くそが…」

「目がぁ…」


 ドサッ

 ドサッ


 

 残ってる山賊が何かを顔に着けて煙の中に入って行きました。

フードの男もデブの人も入って行きました。


 ハルも助けるために動くのです


 ☆・☆・☆

「ずいぶん仲間を減らしてくれましたね、王国ナンバーズのハリス剣姫!後で十分いたぶってさしあげますから」


「………」


「おやおやそんな目をされても無駄ですよ。あなた方はこれから奴隷としてバルサス教皇国に送られるのです」


「おやここにも王国ナンバーの方がいますね。

フランシス剣聖様、馬車の主王妃と王女を守れなくてさぞ悔しいでしょ。

これからは剣姫と一緒にバルサス教皇国で奴隷として身体で奉仕してくださいフフフ」


「さて出て来ていただけますか?エメラルド王妃殿下、シェリル王女、ミシェラ王女」


 ガチャ


 王妃は男達をにらみながらいい放つ


「私達が王族と知っての行動ですか!誰の指示です!」


 男達はニヤニヤしながら剣を持ち王妃達に近寄る


「どうでもいいでしょ!我々はここに王妃一向が通るから好きにせよと言われただけですよ」


「よるな!汚い手で娘達に触るな!やめなさい!」


 ガシッ

 ガチャン!


「ぐぅーー!なっ!何を…」



 ニヤニヤ


「これは特殊な隷属の腕輪ですよ!何十人者の闇の魔力が込められた腕輪から隷属する強い呪いがあなたの身体を支配します。

これは奴隷商が使う奴隷紋とは全く異なり外すには呪いを解呪できる強力な聖属性魔法を扱える方しか外せません。


この世界でこれを外せるだけの方は果しているでしょうか?

私が知る限りは、かの大教会の主神神官でも外すことができないのを確認してますから、誰も外せないですよ。フフフ 」


 王妃は、男を睨み付け動こうとするもどんどん力が腕輪に吸いとられていき支配されていく


「ぐぅ・・・・」


「そんなに睨んでも無駄ですよ!これであなた達は、私の奴隷です!

逆らうことは出来ませんよ!私の前にひれ伏しなさい!」


 王妃は命令のまま行動する


「ぐう・・・・」


「私の事を愛してるといいキスしなさい」


「ぐぅ…愛してます…ご主人様…」


チュッ



「アハハハこれはいい」


王妃は涙を流し男を睨み続ける


「ぐぅーー」


男は絶望的な事を王妃に告げる


「この腕輪の隷属の呪いは数十人の闇の魔力が込められ腕輪の解除できても隷属の呪いの解呪は出来ませんよフフフ」


「………………」


「おや王妃様は壊れましたか?」


「…………」


男は二人の王女に近づく


「無駄だって!さて次はあなた達ですよ!シェリル王女」


「嫌ぁーー!」


 ガチャン!


 なにこれ?どんどん力が抜けて腕輪の魔力に染められていく・・


「ぐう・・・・こんな…あんな男の奴隷なんて嫌ぁーー!」


「ミシェラ王女あなたは私のペットとして手元においてあげます」


「嫌です!やめてぇー!」


 ガチャン!


「ぐぅーー苦しいです、魔力が吸われ染められる・・力も…」


どんどん力が抜けていく・・


「さあお前達もこの腕輪を護衛騎士達にはめてさしあげなさい!そうそう美しい剣姫と剣聖は私の奴隷にしますからこちらに連れてきなさい」


 騎士と剣姫、剣聖は装備を外され縛られてフードの男達の所に連れて来られる


「くっ!」

「下衆が!」


 ☆・☆

 うーん何も見えないから助けることできないのね。

でもここだとばれるからどこかないかな…ない


「まぁいいや、早くしないと・・この岩の上からフードの男達とデブの人をやってやるのです!」


「やぁー!」


 パリン


 あ!煙が消えて行く…


 え!綺麗な女の人達が男達に何かされてる!あの強い剣士の人達が縛られてる…

服脱がそうとしてる!屑男たち!絶対許さない!


ハルは身体から怒りのオーラが溢れる


「屑男絶対許さない!…麻痺針でやっつける!」


 目標フードの男3人とデブ!


「いっけぇーー!」


 ヒュン

 ヒュン

 ヒュン

 ヒュン


 プス

 プス

 プス

 プス


「「「「痛っ!」」」」


 男達はいきなり攻撃され慌てる


「なんだ!どこからだ!」


「くそ!痺れてきやがった!麻痺針か!」


 山賊の男が叫ぶ!


「いました!あの岩の上です!」


「なんだ!小さいぞ!小人族か!フード被っててよくわからん」


 デブの男は残りの山賊達に指示を出す


「おい!捕まえて来い!絶対逃がすな!」


 ハルは岩の上から走って来る山賊に鋼弾に魔法をかけて加速させ次次当てて行く

「こいつら山賊ゴミ!許さない!死んじゃえ!」


 


ヒュン

バス

ドス!

ブシャー

ギャー

バタン



 ヒュン

バス

ドス!

ブシャー

ギャー

バタン


 ヒュン

バス

ドス!

ブシャー

ギャー

バタン


 ヒュン

バス

ドス!

ブシャー

ギャー

バタン




 ハルは岩から飛び降りて走り出し魔法を放つ


 タッタッタッタッタ


 身体を低く


 タッタッタッタッタ

 「風刃!」

ブオーン

 ザシュ!

 ギャー!


 ハルは男達に近づくと男たちは集団でハルに攻撃を仕掛けてくる弓矢に尖った鉄ジリなど飛んでくる


 ハルはそれらをよけながら、集団の山賊たちにめがけて魔力を練り込み凝縮した大きな水の玉の魔法を放つ!


 


 「ジェルボール!」


ヒューーン

 ドップン


 20人以上の男達が水玉の中でもがき苦しむ


 ガボガボガボガボガボ……

 ゴフッゴフッゴフッゴフッゴフッ……


 「ふん!溺れて死んじゃえ!」


後はあの綺麗な人に張り付いてる奴らだけだ


 どうしよう近寄れば綺麗な女の人が傷つくし…


「おい!ちび!それ以上動くな!仲間をよくもくそが!壊滅じゃねえか!」


「武器を捨てろ!」


「ふん!べぇーだ!チビじゃないから!」


ハルは男の言う事は無視して考えました

『誘導弾かな3個同時か、うまく操作出来るかな、昏睡弾でやるのです、失敗しても近くで当たれば煙吸って速効で眠るのです、やるです!』



 ハルは男たちに腰に装備してたダガーを見せてゆっくりと投げると同時に超素早く昏睡弾を3個同時に全然違う方向に発射しました。


 スパパパ


「ガキが何かしたみたいだぞ!」

「見たか?」

「いや見えなかった」

「こっちには人質がいる離れるなよあのガキ得体が知れねぇ」


 ドスドスドス

ほわぁ~


「てめえーおい!や……」


 バタン

 バタン

 バタン


 よし!昏睡弾凄いね周りみんな寝ちゃてる…


 この綺麗な人王妃さんって言ってたのね。かかわるとやばいよね。黙って逃げよ。

その前にこの強い兵士のお姉さん達を回復させてあげればハルいなくても大丈夫だよね。


 先に悪い山賊全員集めて土魔法で穴作ってそこにポイ♪普通の水玉放り込んで・・


しさこれで悪い山賊処理おしまい、この怪しいフードの男とデブの人だけ魔物の糸で縛って、動くと麻痺針が刺さるようにっと・・・


岩にグルグル巻きにしてっと、これで後は女性の兵士の人達に任せればいいよね。

このお姉さん達も装備と服着せてっと……


 うん♪これで大丈夫、


 あとはこの腕輪とこのメイドさんの回復と兵士のお姉さんの回復か…





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