第81話ハルと魔族と拷問施設

ハルは気が付くと牢獄の中にいました。


『ここどこ?』


ハルが周りを見てると大きな体の男の人が入ってきました。


「やっと起きたか!魔族め!ここは重罪人収容施設、別名地獄の牢獄と言われてる!俺はここの施設の責任者のウーゴだ!」


『キャハハハ♪ウンコって珍しいのです!大きなウンコだぁーキャハハハ』


〈ブチ!〉


「ガキ!ウーゴだ!聞き間違えるな!」


『え?うんち!えーーー!臭いのです!あっち行ってほしいのです』


「てめぇー!わざとだろ!」


『うん♪わざとなの、責任者のウンコさん♪キャハ♪』


〈ブチブチブチ〉


「ガキ!お前は最高の拷問部屋で朝までお仕置きだ!」


『朝まで何て嫌!それよりお風呂ないのです?ご飯は?あ!スープもね』


「お前はバカか!ここは拷問部屋だ!鞭はあるけど!飯はねぇ!」


『えー!今の笑わせるつもりで言ったの?全然センスないのです!バカなのです!』


「て・てめーー!ゆ・許さねぇー!」


『うんちの人に許してほしくないです、臭いのうつるのです』



「もういい!しゃべるな!ガキは今から拷問する!」


『えー!もっとお話しするの!ガキじゃなくてハル!って呼んで!』


ウーゴはハルとの会話で疲れ、会話を無理やり終わらせ拷問する連中を招集する




「おい!お前たちこの魔族のガキを徹底的に拷問しろ!手足の欠損は構わん!魔族の情報、ここに来た目的を聞きだせ!」


屈強な男たちがウーゴの命令に


「わかりました、容赦なくやります!」


一人の男が名乗りをあげる


「まず自分がやります!1時間後このガキが、泣き叫び命乞いするまでにしてやりますよ」


「任せた!俺たちは先に、飯食ってるから」



『ハルにも持ってきて!スープも忘れずにお願いなの』


ウーゴは怒りをあらわにして


「うるせぇ!てめえはこれから拷問受けるんだ!さっさと聞かれたことしゃべればいいんんだよ!飯なんか食わせるか!バカかお前は」


そう行ってウーゴ達はこの部屋から出て行った。

残った男はハルを天井から伸びてる鎖につなぎ吊るす


「さぁこれからお前の拷問ショーの始まりだ!」


たぶん無駄になるのに・・でもこのまま調子に乗せるのも・・・あ!そうだ拷問する人全員逆にひどい目に合わせてやればいいのです!


実はこの時、ハルは拘束具にずっと負荷を与え続けたため、拘束具の機能は壊れてしまっていたのだった


「まずお前のこの国にきた目的を言え!」


『はいなのです!この国には川が汚染されているので、文句を言いに来ましたのです』


「おお・・・そ・そっか・・・やけに素直だな・・」


くそ調子狂うぜこのガキ


「誰に言われて、どこから来た!」


『誰に言われて・・うーん・・・!モーリスト国の国王おじいちゃんなのです!来たのはキスリス神聖国なのです、文句はねレス湖に住む水族の人達を代表して言いに来たのです』


「何だと!モーリスト国にキスリス神聖国だぁ・・・レス湖の水族なんだそれ!」


『本当なのです!おじいちゃんに確認すればいいのです!これ記録してるですか?』


「ああ!お前の泣き叫ぶ姿を見せて他の魔族の見せしめにするためにな!」



『じゃ♪モーリストおじいちゃん国王様、キスリス聖母のお姉ちゃん、ハルはこの国調べました!この国は屑です!ウンコです自分たちだけよければいいそんな国なのです!川に流れてる水は危険な汚れた水なのです、原因は人を沢山殺す兵器を作るために出た水なのです!空気もめちゃ汚れてるのです!何もしてないから汚れるスピード早いのです!みんなで協力してこの国懲らしめてくださいなのです!』


「てめぇ!何余計な事言ってるんだ!もう許さん!オラァー!オラァー」


〈バチン!バチン!バキ!〉


ハルを叩いてたこん棒が折れ、うなだれてるハルを見て


「くそ!強くやり過ぎたか・・・」


『やっぱし大丈夫なのね♪』


ハルはこの時魔法で身体強化の金剛を発動させて、魔法が使えるかの確認をしていた。


男は平気そうなハルを見て驚く


「な!やはり魔族!人と違うってことか!なら徹底的にやってやる!」


『いいけど、ハルもこの国のやってること、バカなウンコおじさんたちに説明してあげるね』


男はハルの言葉で新しいこん棒でハルを叩き始める


「魔族のガキは黙れ!オラオラオラ・・・!」


〈バチン!バチン!バチン!バチン!バキ!〉


「!」


男は再び驚く


「何んだ!ガキ!なにかしてるだろ!」


『おじさんバカなの?ハルここに来るまでにこの拘束具のせいで魔法使う度気絶してるのです、魔法使えばまた気絶するのです!わかりましたか?バカなおじさん!バーカ!バーカ!べぇーだ!』


「こんのーガキーー!」


今度はさっきより太いこん棒を持ってきてハルを叩きだす!


「これは魔法で強化されたこん棒だ!生意気なガキは死ね!オラオラオラ!」


〈バチン!バチン!ボキッ!〉


「え!・・・・・・・・・」


『おじさんまた折れたよ!この国のこん棒ってすぐ折れるんだね、鉄に変えたらキャハハ』


「ぐぬぬぬ・・・・じゃ!望み通り鉄棒で思いきり叩いてやるよ!」


『ふーんあるんだ、また折れたりして、キャハ♪そうだ!あのねお願いあるのハルお水の見たいから持ってきて沢山飲むから多く持ってきて!』


男はにやりと笑い近くにあった樽から水を汲みハルにぶっかける


〈バシャ!バシャ!バシャ!バシャ!〉


「ギャハハ悪かった、コップがなくてな、沢山飲みたいみたいだから全身で飲んでもらったけど、まだ足りねえか?ギャハハハ」


ハルは床までビショビショなの確認して身体に、わからないように身体強化の金剛と雷の障壁を纏う


〈バリバリブーーンーンン…〉



『まだ足りないけどこれで許してあげるのです、今度はその鉄棒曲がらないといいのね』


「生意気な口もここまでだ!おらぁーーー!」


男は思いきり振り回してハルの身体めがけて鉄棒を振る


〈ブーーーンバッチーーーーン!バリバリバリバリバリ・・・・・・〉


「あばばばばばばばばばばばばばばば・・・・・・・」


〈バタン!シューーーー〉


『おじさん!おじさん!あぁ死んじゃった・・・』


「し・死んでねぇ・・・はぁはぁはぁ・・・て・てめぇ!さっきから何かしてるだろ・・・はぁはぁ吊るすのは危険だ!はぁはぁ・・・拷問椅子に座らせる」


男はハルを吊るしてる状態から鎖を降ろしハルを床に降ろす、床もびしょ濡れ男もさっき床に転がり回ったため濡れている状態で雷の障壁を纏ったハルを床に降ろすと


〈トン!バリバリバリバリ・・・・・〉


「あばばばばばばばばば・・・・・バタン!」


『ちょっと魔力強くしたから死んだかな?うーんわかんない・・』


男は目を覚ますことはなかった



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