第69話キスリスの聖母はハルを女神にしたのです

ハルが静かに眠る姿を見て聖母テリスは語る


「私達は、この女神様に救われました、明日もう一度起こされる奇跡で、このキスリス神聖国は救われるでしょう、私達はその奇跡を見ることができ、また女神様のお手伝いをすることができるのです!」


「私ミーティスもあの極悪神官に闇に落とされ、精神も肉体もボロボロにされましたが、女神様の行われた奇跡で救われました。ここにいる皆が同じように救われ、また再び女神様の起こされる奇跡を私達は女神様の巫女として、しっかりお手伝いしてこの国を救いましょう」


「「「「「はい!」」」」」


「皆さん!明日の奇跡で、また多くの者が救われるでしょう、私達は女神様の活動を妨げないように、しっかりサポートし、この国の民にも女神様の巫女して、女神様の起こされた奇跡をお伝えして信仰を深めましょう」


「私はこれからは女神の聖母として、この国の民を正しく導きます」


「私は女神の聖女として、一人でも多くの人を癒し救いたいと思います、そしてこの女神様の奇跡を多くの人に伝えたいと思ってます」


「私ファミルは、女神の聖騎士として、女神様に仕える聖母様、聖女様、巫女様をお守りいたします!」


ハルは、寝てる間に周りがとんでもないことを言ってるなんて知らず静かな寝息をたてていた。



次の日ハルが目を覚ますと、助けた女性達がきれいに整列していた。


「おはようございます、女神ハル様、今日はキスリス神聖国の生まれ変わる日です!よろしくお願いいたします」


「ほぇー?…あ!あのウンコ神官達ね…任せるのです!ハルはちゃんと考えてるのです♪」


ハルはウンコ神官達を罰するための打ち合わせをして、ハル達は祭典会場に乗り込みました。


ハルは聖母テリス達に案内され会場に来たのです


「ここが祭典会場の中央公園です、後少しすれば、大神官達があの舞台に上がるはずです」


「わぁ凄い人だぁ…最前列はほとんどがお金持ちの人が多いんだ…やっぱし寄付の金額?何かあるのです?」


「あの最前列は、特別上級信者で、つまり高額寄付者ですね、この後ろは純粋に聖母や聖女を、慕って下さる方が多いようです」


「女神ハル様、このローブとフードで私達は、周りから怪しいと思われてないのでしょうか?」


「はい♪大丈夫なるのです!そのローブとフード被ると周りからは見えてても全く気にされないようになってるで大丈夫なのです!」


「あ!そろそろ始まるようですね」


ハルがステージを見ると


ステージには、大神官達が十数名上がり中央には、大神官のザルツが、舞台の上に用意された祭壇に立ち、神に祈りを捧げるため祈りを始めた。


ハル達も準備を始めた、クイーンアントから取得したスキル、粘液硬化で作った幅3m厚さ30cm長さ10mの板を、風魔法で静かに運び、ステージ前方の高さ5mくらいの上に運び、ステージの枠組みに渡して、空中ステージを作ったのです

透明な板なので、その上に立つと浮かんでるように見える仕掛けになっている


女神の聖騎士20人と巫女8人は特殊なマントで姿を包み、光の屈折で人々からは全く見えない状態になり、その28人を空中ステージに風魔法で運んで行きました


ハルは魔力を気にしながら、時々回復ポーションを飲んで、全員を運び終わると、ハルは身体強化をして、聖母、聖女の二人を抱えて、スキル空歩で空中に駆けあがって行く!もちろん聖母テリスと聖女ミーティスも姿が見えない特殊マントで身を包んでいる


ハルは二人の影に入り姿を隠しています


ハル達の準備も整った時、大神官の祈りも終わり、大神官ザルツは民衆の見えるステージ前方まで歩き演説を始める


「ここに集まった、キスリス神の子達よ!皆の日々の行いに神は、答え我々を祝福すると! ………残念なことに、聖母テリス様と聖女ミーティス様は病のためこの場には来られないが…お言葉をいただいています……それが」


「あんまし聞きたくない!もういい!やるのです!」


ハルはステージ横の2本の木に雷鳴と稲妻を落とす!


〈バリバリバリバリ………ズドーン!〉

〈バリバリバリバリ………ズドーン!〉


ハルは姿を隠したまま、声を変え、音を拡声させ少し威圧も込めて喋る!


「ハルルは天界神の一柱女神ハルル!偽善者大神官ザルツ!あなたの偽りの心での祈りは神を冒涜するものなのです!ウンコ偽善者!は罰与えちゃうから!」


神官達は、突然の出来事に慌て、声の主を探そうと周りを見渡している


〈バリバリバリバリ………ズドーン!〉


「あなた方の行いは、ハルルは全て知っています!あなた方が今まで行って来た、愚かな残虐な行為をこの場で話しなさいなの!ハルルが救いし聖母と聖女をそこに送りますなの!」



すると空中に浮かぶ聖母と聖女が

現れる!


民衆は突然天より雷鳴と神の声が響き、その後聖母と聖女の登場に驚き、全ての民衆は、両手を組祈りを捧げている


大神官ザルツ達はわめきだす


「これは誰かの幻惑だ!民衆よ騙されるな!と喚き散らしている、突如現れた聖母、聖女達にも偽物だ!と喚き散らし神殿騎士、魔導師に攻撃を命令する!」



「お前達!あの偽物を打ち落とせ!」



神殿騎士魔導師たちは、スキルと魔法で、聖母達を攻撃するが、ハルの障壁に守られてる聖母達は、全く無傷、攻撃を受けた聖母テレスは


「女神様により使わされた、聖母テレスを攻撃する罰当たり者に、女神様の裁きを!」


テリスが手を振り下ろす


それを見てハルが人数分の圧縮した雷の槍を攻撃を加えた兵士めがけ魔法を放った


『サンダースピア』


〈バリバリズドーン〉


「ぎゃー」「うわー」「ぎゃー」「ぎゃー」


〈ドサッ!ドサッ!ドサッ!ドサッ!ドサッ………………〉


兵士達は降り注いでくる雷槍から逃げるものもいたが、ハルが操作して全員に当たり、兵士ほ全て気絶した。


大神官ザルツは、震えながらも反論する


「何の根拠があるのだ!証拠を出せ!」


大神官は喚き散らす


すると聖女ミーティスが


「愚かな人達です!皆さんお聞きなさい!これがこの愚かで残虐な者です!」


ハルがミーティスの言葉で、神官達の愚かな行いについて語ってる音声を拡声して民衆に聞かせた!


民衆は一気に大神官達を罵倒し始め、女神の裁きを!と一気に流れは変わった。


それでも神官達はこれは陰謀だ!とか喚き逃げようとする


「女神ハルルの聖母テレスが命じます!現れなさい!あの愚かな者達から救われし者達よ!」


その言葉とともに、空中に浮かぶように現れる聖騎士達と巫女達、白の衣装と装備で身を包んだ彼女達は、まさに女神の巫女のように民衆には見えた


「私達は女神様によって、そこの愚者達から救われ癒され、新たな使命をいただき、女神様によりこの場に使わされました!愚者ザルツ!あなた方に女神の裁きを!全員捕らえろ!」


ハルは風魔法で全員をザルツ達のいるステージに降ろす


ハルは上からスリリングショットで雷を付与した玉を次々放ちザルツ達を倒して行く


ザルツ達は全員、聖騎士ファミル達によって拘束された。


ハルは空歩を使い、聖母テレスと聖女ミーティスをステージまで運び、再び空歩でその場を離れてる途中で、たまたま1羽の鳥がハルにぶつかり、ハルの魔法の集中力が切れ、姿を現してしまう


「痛ったぁー何あの鳥…あれ?皆ハルを見てる?何で?あー!姿が…」


これを見て聖母テレスが


「ここに集まったキスリスの民よ!女神ハルル様がお姿を現しました。」


人々はハルの姿を見て、何て可愛い女神様なんだ!可愛い、綺麗な髪の女神様と歓声をあげていた。


「「「「「女神ハルル様!」」」」」


民衆の騒ぎはすぐに収まり皆祈りを捧げていた。


ハルは、すぐに去る事をやめ先ほどの声で、今度は少しでも癒せるように、優しい口調で


「ハルルは、天界に戻ります、悪いことするとまたお仕置きに来るからね!皆テレスの言う事聞いてね、そしたらハルルがご褒美あげるからね♪皆にハルルからの祝福を♪えい!」


〈キラキラキラキラキラキラ………〉


ハルは水魔法のミストウォッシユにヒアリー草の粉末にして混ぜたヒアリーミストウォッシュを風魔法を使って祈りを捧げている人達の上に降らせた。


「じゃねバイバイ!」


ハルは再度影隠と気配遮断で民衆の前から姿を消した。


「「「凄い何か身体が軽い!」」」


「「「体調がよくなってる」」」


祈りを捧げてた民衆は疲れが癒され、ハルル女神への信仰心が一気に上がっていったのだつた。


女神ハルル様は、可愛い子供の女神様とキスリスの民の間に広まって行った





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