第54話パルはDランクになれたのですダンジョン行くです
私は機嫌よく美味しそうにお菓子を食べるパルちゃんにお願いをしてみた
「パルちゃんあのね、さっきのお姉ちゃんのこと許してくれないかな・・」
「パルは頑張ったのに、お姉ちゃんに言われてダメなのわかったのです、パルが小さいからダメなのです、だから大きくなったらまた来るのです、だから森に帰るのです」
「え!パルちゃんってそんなに小さいのに森に住んでるの?すごぉーい」
「そうなのです、パルは凄いのです」
「森ってどこの?どの辺なの?お姉ちゃんも行ってみたいなぁ」
「パルの住んでるところはミラーレの大森林の奥なのです、危険なところなのでハルがいないと来れないのです」
「そっか・・ 危険なんだ、でもパルちゃんも気をつけなきゃダメだよ」
「ありがとなのです、スーミレお姉ちゃん優しいのです」
「ありがとう名前知ってたのね嬉しいわ、それでねパルちゃんがここでもう少し頑張ってってお願いしてもダメかなぁ・・」
「うーん」
え!嘘、悩んでくれてるこの子の今の状態なら即答で断られると思ったけど、これなら
マエラは静かにパルたちのやり取りを見守る、頼む留まってくれ・・ この思いしかなかった
「じゃパルちゃんさっきのお菓子の作り方教えるし材料もあげるから、もう少しだけ頑張ってくれるかな?」
「わかったぁパルお菓子のために頑張るのぉ」
えーーーー!うそぉーーー!私は嬉しくて思わずガッツポーズをしてしまった。
おお!よくやってくれた!スミーレさん!これでまた希望がもてる
「ありがとう♪じゃパルちゃんがダンジョンに行けたらお祝いで新作のお菓子作ってあげるわ」
「ほんと!やったぁパル頑張る!絶対ダンジョン行くからぁ!わーいお菓子なのぉ」
パルちゃんは明るくなりソファの上で飛び跳ねている
ギルド長が応接室に戻ってくるとパルが応接室で嬉しそうに飛び跳ねてるから、驚いていた。
「これはいったいどうしたんだ?あの泣いてた状態をどうやったら、ここまでできたんだ?子供ってよくわからん」
[スーミレさんのお手柄ですよ、ほんと素晴らしいあやし方だった]
じゃこのテンションの高い状態でいいかな
「パルちゃんちょっといいかな、マスタからのご褒美があるからちょっとギルドカード見せてくれるかな?」
「はいなのです!」
テトロは受け取ったギルドカードをスミーレに渡し、スミーレはカードを受け取り、別室に行き少しして出て来て、テトロにカードを渡した
テトロはカードを受け取り、確認しパルにカードを渡す
「パルちゃん、はい!マスタからのご褒美だよ!」
パルはカードを見て目を大きく開く、
「わぁーーーーーー!Dランクだぁーーー!やったのです!マスタさんありがとなのです」
パルちゃんはカードを持ち嬉しそうに、飛び跳ねている
「ほんとわかりやすい子ね、アハハ」
「でパルちゃんはこのまま森に帰るのかな?」
「パルは明日からダンジョン行くのです!目指すのです!ダンジョンのボス倒すのです!」
「でもな、パルちゃんダンジョンは、魔物だけじゃなくて悪い人間もいるから気をつけなきゃいけないんだ、その説明をこのマエラお姉ちゃんが、してくれるからよく聞いてから行ってほしいんだ」
「わかったの、お話聞く!パルのドキドキワクワクの冒険邪魔するなら倒しちゃいます」
ここで対応謝るとまた振出しになるから気をつけないと・・・
「パルちゃん、マエラって言うのよろしくね」
「ミリアお姉ちゃんのところにいた緑の髪のお姉ちゃんだぁ」
アハハ… パルちゃん、自分が偽名使って容姿も変えてるの自覚ないのかしら
「元気そうね、お姉ちゃん会えるの楽しみにしてたのよ、それでねダンジョンの事なんだけど聞いてくれる?」
「はいなのです!ちゃんと聞くのです」
「パルちゃんが行くダンジョンにね、女の子に悪いことする屑みたいな冒険者がいるのよ、なんか勇者って名乗ってるみたいなの、それでねその冒険者はこの国で一番強いの、お姉ちゃんでも捕まえることできないのよ、そいつら何人も女の子を裸にしてその見つかった女の子達はもう話しかけても答えてくれないの、何もできないお姉ちゃん悔しくて・・」
私の話を聞いたとたんパルちゃんの身体から凄い威圧と魔力が溢れてる、ギルド長はじめ、ここにいる者全員、威圧の恐怖でガタガタ震えている、何んて威圧だ・・
これがこの子の魔力か・・
「お姉ちゃん!パルに任せるのね!そいつら許さない!ねぇお姉ちゃんダンジョンの中でその悪い奴って殺していの?」
「くっ… パルちゃん、その前に怒り沈めてくれるちょっとお姉ちゃん漏らしっちゃったから」
「あ!パルお話し聞いて気持ちが変になったから、 ごめんなさいなの 」
パルちゃんは怒りを鎮め、私たちはその場にへたり込んだ
「あ・ありがとう… その悪い奴は殺しても問題ないけど、そいつらほかの国に所属してるから、できれば死なない程度にしてくれたら助かるんだけど」
「わかったのです!ボッコボコにしてやるのです!」
「パルちゃん確か方向じゃなく、よく道知らないから、お姉ちゃんが教えてあげるね」
「わかったのです、じゃパル眠くなってきたから帰るです、また明日なのです」
「あ!パルちゃん待って、素材買取のお金渡すから」
ああ・・ 行っちゃった、あの子お金どうしてるのよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます