第46話ハルはご飯を作ったのです
そう言うとルナ達6人は泣きながらハルに抱き着いた
「「「「「「波留先生ーーーーー!わーん!」」」」」」
ハルは戸惑いながらも一緒に泣いていた
暫くすると6人も落ち着き、ハルから離れる
「ごめんなさいなの、ハルはこっちの世界に来る前の記憶はもうほとんど・・でもルナお姉ちゃん達を助けることできたなら、よかったの、ハルはその事故の時死んだんだきっと、だから神様が生まれ変わらせる時この世界にしてくれたのかな?来たときは、大変だったけど今はすごく楽しいからこの世界ハルは好き、ハルは頑張ってこの世界で生きるのです」
ルナ達はハルの記憶がないっと言われたのはショックだったが、でもあの時助けてくれたのは間違いなく記憶の残ってた優しい先生だと思った。
「今日はここに泊ってくのね、夜の森は寒いのね、今からご飯準備するのね、みんなはお風呂入ってきてください自慢のお風呂なの」
「えー!ハルちゃんここツリーハウスだよね地上からも離れてるよね」
ハルはニコニコしている
「お風呂入れるんだ・・」
私たちはハルに案内され風呂がある場所に行った
「ここで着替えるの、お風呂はこの扉の向こうなの、ゆっくり入ってくるの、ハルご飯作るから、お風呂から出たらさっきのところくるのね」
私たちはハルちゃんの自慢のお風呂への扉を開けた
うわーーーーーー
素敵ーーーーーー
私たちは大森林の上に突き出た木の上に作られた露天風呂に感動していた。
夕日が森に沈んでいく光景は神秘的だった
その景色を私達全員暫く見とれていた
何この景色それに窓と同じ素材で作った浴室、それにその大きさ、私たち9人が同時に入っても全然狭く感じない広さ、それにルナさんが使い方の知っていたシャワー、固形の洗剤でなく液体の身体用、髪用、髪を綺麗にする用とどれも素晴らしく私たちはシャワーで髪を洗い、湯船に入る湯船にはいり談笑していた、長く入っていたため浴室は白くくもりダリア王女が窓を開けた途端
「うわーーーー凄く綺麗-----」
浴室のくもりが晴れていくと私たちも思わず声をあげた
「素敵ーーーー」
「ふわーーー」
エリアも言葉を忘れその光景に感動している
空には満点の星空、森には夜光草と言う食中植物の出す色とりどりの淡い光が幻想的で私たちはこの森が生み出す幻想的風景を堪能した
風呂を堪能した私たちは先ほどのメインテーブルに並べられた料理に驚いていた
超高級と言われる食材が使われていたのだから
ハーピィの卵料理・・うそでしょって感じだってハーピィはAランク指定の魔物その卵なんてめったに手に入る物でなく、食した者によれば超美味と言われ1個の取引金額が白金貨数枚とも言われている
マット茸・・大森林の奥地、周りを激しい海流が流れる無人島の森で採れることが確認されている幻の茸で香と味は忘れることができないくらい美味
ヒアリー草・・大森林奥地、魔国にある大森林、で採取できる超貴重薬草
ハルの野菜・・大森林のドライアドの育てた野菜
ハーピィの卵を使ったプレーンオムレツとハルの野菜のポトフとマット茸とヒアリー草のスープ
あとこのパムの実をスープにつけると美味しいからと料理の説明がおわる
私もエリアもダリア王女も、幻の食材がふんだんに使われた料理にフォークを持ったまま固まっている
「私も本でしか見たことない幻の食材…プルプル」
ルナ達はその辺はあまりわかってないらしく、さっそく食べ始め
「何これめちゃくちゃ美味しい!」
この声で私たちも食べ始める
もう美味しいなんてレベルじゃないわ、だって私たちの疲れた身体も回復して行ってるし身体がすごくポカポカ何ともいえない感じになってる
食事が終わってエリアが私に
「お母さん肌めちゃ綺麗になってるよって言われ、私も驚いていた」
私たちは食事の後少し談笑した後ハルの用意してくれてた部屋に行った
ここでもハルが用意してくれてた寝具は最高で、私たちはすぐに眠ることができた
次の日も朝はお風呂と、ハルちゃんの朝食を食べ帰る時私たちは、ハルちゃんからハルちゃんが前捕らわれた時に奪われたバッグを捜してほしいとお願いされた。
私の心配していたダリア王女はあれからは終始大人しくしていたが、あの表情からはまだ納得してるようには思えなかった。
帰りはハルちゃんが魔物と一緒に送ってくれることになり、私たちはミラータイガーの背中にハルちゃんの作った乗りやすく落ちないように工夫されたものを掴み振り落とされることなく、乗ることができ、わずか5日ほどで森の入り口まで戻ることができた。
「ハルちゃんここまで送ってくれて、ありがとうね」
ルナ達はハルに駆け寄り
「ハルちゃん私たちもハルちゃんと森に住んだらダメかな・・」
「あの森は人間には住むの無理なの・・難しいの・・でもミリアお姉ちゃんの所には時々遊びにいくから、できたらミリアお姉ちゃんの所にいてあげてほしいの、ルナお姉ちゃん達強いから安心できるの、もし困ったときこれ渡すからおもいっきし吹いて!ハルの仲間には聞こえるから知らせてくれるから」
「え!何か起こるってこと?」
「知らない・・・じゃハル帰るから・・」
おねえたん達ハルは帰るからまたなのーー
ハルはミラータイガーたちを連れ森に帰って行った
「なんか元気なかったわね、気になるわ・・さぁ私たちも帰りましょうか」
私たちは町に向かって歩いて行った。
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