第5話勇者達とダンジョン
それでは、今日もダンジョンにて総合訓練を行う
私達は、今タワー型ダンジョンに来ている。
私たちが異世界に召喚されて1か月が過ぎ、今日も王国騎士指導のもと、ダンジョンで生まれる魔物相手に奮闘している
こらぁ!何度言ったらわかるんだ!
あの魔物相手に火属性はダメだと
「すみません」
「どうしたカエデにルナ!お前たちなら楽に倒せる魔物だぞ!」
私たちは光の勇者パーティーから外れ、二人でダンジョンで鍛錬している。
私もルナも成長補正のおかげで今のレベルは55、光の勇者はレベルは65とかなり差が開いている。
でも私たちは目的がある!
それはある疑問を抱いたからだった。そうあの時…
☆・☆・
召喚されダンジョン出発前に、城の中にある鍛錬場で、魔法の使い方、剣術、身体強化等のレクチャーを受け、戦い方の基礎を教わっていた時感じた事!
それはクラス全員が、この世界に召喚され戦うことに誰も文句を言わない事だった。
あれほど戦うの嫌ってた、スミレやレナ達がなんで素直に従ってるの?
「ねえルナなんかおかしくない?あのいつもグイグイ引っ張っていくリーダー的な藤代君が素直に従ってるの?
特に一番強いスキルを持ってるあの勇者パーティー4人」
「確かにカエデの言う通りね。他のメンバーも何故かパーティーが決まっててみんな素直に従ってる、一番変だなと思ったのは、昨日全員がそろった食堂でメイド長に叱られたときも、反論せず素直に謝っていただけなんて絶対おかしいよ!」
「ルナと私も、この国おかしいけと思ってたけど、まさか戦闘国家とは」
メイド長に前から、私とカエデを同室にしてもらうようにお願いしてたのが、聞き入れられ、食堂から部屋に戻りメイド長から渡された女の子からの手紙を読み直した。
【ルナお姉ちゃん、カエデお姉ちゃん、この世界は今までの常識が一切通じないのです。
注意するのです。やさしい親切な相手も注意ですの、冷静に行動するのです!
自分達だけで頑張るのです。
生き残ることだけ考えるのです!
元の世界に帰れないのです!
お姉ちゃんハルわさよならです!
お姉ちゃん頑張るのです!バイバイ!】
私とルナは、手紙を読みこの世界に来て初めて涙を流した。
ルナと抱き合い声に出して
私たちが召喚されたときに一緒にいた少女が、私たちの担任男性教師の瑞樹先生なんて信じられなかった!
カエデのスキル鑑定で見たけど、ステータスでわかったのはハルって名前だけ、でも手紙を読みあの女の子が私達の名前を書いて内容を見て確信した。
国王も一喝するしっかりとした発言と内容とこの手紙の内容!
女の子の前では名字は会話でわかっても名前は誰も言っていないから知らないはず。
だから二人の名前を書いて、心配してくれる優しさ、これで確信した。
別室に一人連れていかれた少女が
「「瑞樹先生…」」
あの女の子が私達の大好きな瑞樹先生だと、何で先生が女の子になってるのかはわからないけど、たぶん召喚前に何かあったからかもしれない
私たちは先生の手紙通り冷静に考えて見た。
なぜ私たち二人だけ他の仲間と違う行動をとれるのか
なぜ先生は追い出されたのか
この国は信用できるのか
本当に魔族は襲来するのか
まず私たち二人が、別行動をとれたのはこのスキルと称号、それは最初からあったが文字化けしててわからなかった。
それがレベルが50を超えた時に二人にはっきりわかるように表示された、この世界のスキルに○○耐性と言うスキルはあっても○○完全無効化のスキルは存在しないらしい・・
そう私たち二人に現れたスキル状態異常完全無効・・
これは毒、麻痺、混乱、石化と言ったあらゆる身体に異常を来す影響を無効化するスキルらしく、最初から二人とも持ってて、表示されなかっただけだった。
他にも未表示のスキルが現れ、私たちは考え勇者たちと完全に別行動で鍛錬をすることにした。
私たちの専属メイド二人も、最初は他のメイドと同じで、私たちを誘導しようとしてたみたいで、私たちは二人の会話を盗み聞きしてようやくこの国の目的がわかった。
「魔族の襲来は本当にある」
でもこれは、彼女達にすりこまれた情報信用するのは危険
魔族撃退後私たちはこの国に軍事利用されること
つまり魔族が来ても来なくても軍事利用されるって事
私たちは元の世界には戻れないこと
この結果が出た時は、ほんとショックだった。
私たち二人は出現したスキルを使い二人で行動を起こした。
まずこの理不尽な国家からの脱出!
そのためにはもっと強くならなければならないだから、このまま操られたふりを続けレベルを上げる。
ある程度上がったら、瑞樹先生のこと好きだったクラスの女子も助けてあげて、この国からの脱出と先生の捜索かな
私たちにはこの国を出るまで協力者が必要であること、なら専属メイドを利用しようとメイドの状態をスキルで見たら、隷属の腕輪がはめられていて、二人は強制的に操られているのがわかった。
「ねぇルナこのメイドの子達の腕輪今なら所有権上書きできるけど、どうする?」
「それなら上書きして、この子達から情報をもらいましょうか」
もう少し彼女達から情報もらいながら、これからの行動決めよ♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます